JFG、ご近所周りのお供に付け届けと、こんな感じの文章を配布してはいかがでしょうか?
電波障害に関するお願い
住所
名前(電話)
日頃より皆様にはたいへんお世話になり改めてお礼を申し上げます。
さて、私、およそ20年ほど前より趣味としてアマチュア無線局を開設し、楽しんで
おりますが、近年の電子機器の普及とともに電波障害の発生が話題になることも多く、
不都合な障害が発生したおりには遠慮なくお知らせいただきたいと思い、当地における
変更検査にあたりこのような形で恐縮ですが説明させていただくことにいたしました。
アマチュア無線とは
国から国家試験により認められた無線従事者が、正規に許可を受けた無線設備により、営利を目的とせず、技術的な研究・個人的な通信訓練のために行う無線通信業務のことをいいます。
具体的には、世界中または日本全国の無線家との交信、アマチュア無線を利用したパソコン通信他、通信技術を競う各種コンテストへの参加や、アマチュア用人工衛星を利用した通信などを行っている他、非常時における補助通信網をつくるため、アマチュア無線家団体の(社)日本アマチュア無線連盟の通信訓練などの活動も行っております。
アマチュア無線は「趣味」であり、趣味が原因でご近所の方々にご迷惑を掛ける事態となるならば誠に申しわけないことでもありますし、また、私も存分に趣味を楽しむ事ができませんので、電波障害を出さないよう日頃より努力したいと考えておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
また、電波障害は純粋に技術的なものですので、もし発生している事がわかりました時には原因究明とその対策を早急に実施いたしますので、ご連絡とご協力をいただけるようあわせてお願いいたします。
電波障害とは
電波障害と一口にいっても色々なケースがあり、その原因や現象も多岐にわたります。
現象の主な例としてはとしては、テレビの画面が乱れる、放送の番組とは関係のない声が入る、ステレオから変な声がする、電話に混線する、インターフォンが鳴る等がございます。
対して電波障害の発生原因となるものをあげてみると、およそ電子機器とよばれるものは多かれ少なかれ不要な電波が漏れ出ています。テレビやラジオ、電子レンジやパソコン等からも微量ではありますが電波が出ていますし、最近話題の携帯電話などからも電波障害の原因となる電波が出る場合があります。変わったところではインターネット通信用
ADSLモデムから障害となる電波がもれ出てラジオが聞こえなくなった、などという事例もあるようです。
もちろんアマチュア無線やタクシー無線等が使用する業務無線なども電波障害の原因となる可能性があります。
電波障害が起こる原因は、電波を出す機械がよく整備されておらず目的の周波数以外の電波が出てしまうこと (その最たるものは長距離大型トラックなどに多い違法無線局などですが)により、テレビ等の受信機のチャンネルにその電波が混信して障害が引き起こされる場合と、テレビやラジオ等の電波選別性能が良くなく、放送チャンネル以外の電波を受信してしまうことにより起こる場合、あるいはその両方が同時に起こる場合の3つであるということができます。
諸外国では、こうした不要な電波を出したり、あるいは受けてしまったりしないように技術的基準を定め、法律でメーカーなどに製造検査を義務付けているのですが、我が国では法律がなかなかそうしたところまで進んでいない現状もあり、特に購入後年月の経過したテレビや海外からの安い輸入家電製品では対策にコストがかかることもあって電波障害を出したり、障害を受けたりする場合が多いようです。
アマチュア無線においては、電波法により目的外の不要なもれ電波が基準以下になるよう厳密に定められており基本的には電波障害をださないよう、検査などを受けた設備を使ってはいるのですが、アンテナや無線機の調整不良、電波の廻り込み現象
(例えば100Vのコンセントを通って電波が電灯線をつたわり、隣家の電気製品に飛び込んでしまうなど)などにより電波障害を発生させてしまうことがあります。
こうしたことが起こらないように日頃から機器の調整を行い、電波が漏れることを防ぐ対策工事をし、自宅のテレビやステレオをつけて自分の電波を監視し、実際自宅のテレビ等には障害が全く発生していないことを確認しながら無線を楽しむというようなことを行っているのですが、不幸にしてそれでも電波障害が発生してしまう場合があります。この場合、アマチュア無線だけでなく、近くをタクシーや運送屋さんのトラックが無線を使いながら通ったときなども同様に障害がでたり、そのテレビやステレオを放送局の近所に持っていって使ったりした場合でも障害がでてしまいます。
そのような場合は、無線機側での対策だけでは障害を止める事が非常に難しく、テレビや電話機、ステレオ側のほうで対策をしなくてはならなくなります。
この対策というのは、本来テレビ放送しか受信できないはずのテレビが、あるいは、本来電波を受信しないはずの電話機、ステレオが電波を受信してしまう、という現象なため、その本来の放送電波や音声、音楽信号以外のものを機械が受け取らなくなるようにする作業をすることなのです。
具体的には小さな電子部品を1個または数個組込んだり、アンテナ線やコンセントからの電源線に不要な電波を通さない部品(フィルター)を挿入したりすることで、それにより症状が全く出なくなることがほとんどです。 また比較的短時間で作業は終わりますし、こうした作業によりテレビやステレオの性能が落ちるというような事は全くございませんのでご安心ください。
私の運用形態といたしましては、毎日電波を出すということはほとんどなく、主に週末に行われる通信技術を競う各種コンテストに参加することが主体となっております。コンテストとは決められた時間内にいかに多くの局と交信するかと言う競技で、24時間もしくは48時間の連続運用となります。従いまして普段障害が発生していない場合でも、上記期間中に限って発生している場合もあるかと存じます。
万が一障害が発生した場合、電気製品の種類やメーカーによってもその対策は微妙に変わってきますが、技術的に難しいものに関しては日本アマチュア無線連盟や電波障害防止協会、および製造メーカーのサービス部門と連絡をとりながら対策を施したいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
また、アマチュア無線とは別な原因で発生する電波障害なども多くありますのでその際には原因究明や対策に、できるかぎりお手伝いしたいと思いますので、どうぞ遠慮なくご相談ください。
皆様のご理解とご協力を切に願う次第でございます。