とりあえず、パブコメに対する私の意見を載せておきます。
前回のパブリックコメントにて、理論的に明確な反対意見を
述べたにもかかわらず、今回の報告に考慮されていない点に
対し遺憾を述べるとともに、今回は実例をあげ、その問題点
を提起する。
・近年都市部において急速にAM放送のノイズに伴う受信障
害が深刻化している。これは隣接周波数を使用したADSL
が原因の一端と考えられている。価格競争の末にバンドパス
フィルタが省略、あるいは有効に機能していない粗悪な製品
が多く流通しているものと推測される。隣接周波数でも問題
を抱える現状で「共存」という思想が、なぜできるかまった
くもって不可解である。
・1km離れた特定された場所からの50MのCATVから
生じた電波障害について3ヶ月ほど前に電波障害報告をした
が、未だ何ら解決されず、放置されたままである。推測する
にブースターの不良と思われるが、シールドケーブルを利用
しているはずのCATVでさえこのような問題が生じている。
出力の差はあるにしろ非シールドケーブルである家庭用配線
では今までの何100倍もの受信障害が生じ、行政がパンク
することは容易に想像される。
・通信側の立場から考えた場合、近隣でこれら使用している
ラジオ局が存在した場合、家庭配線がアンテナと化し通信障
害、通信さえまったくできなくなる可能性が高い。すでに
1.9Mを使用したアマチュア局と高速ADSLの干渉が報
告され問題となっている。
・諸外国の例ではスペインが先行する形で電力通信を実施し
たが先進的なアマチュア無線家によりビーコンと呼ばれる標
識信号を24時間発する検証実験を展開、まったく使用でき
なくなる事が判明し、すでにシーメンスを始め多くのメーカ
ーがその実用性を疑問視し撤退したのが現状である。電力線
の地中化(シールド)が日本以上に進んだスペインでさえ、
このありさまである。又、多くの電気機器(インバーター)
から生じる高周波ノイズでも同様に通信できなくなる事が報
告されている。
・現在低速な通信としてADSLが台頭している。しかし
ADSLも技術革新によりすでに50Mを実現している。
実効速度およそ50Mと言われる電力線通信に、これらリス
クを冒してまで行使しようとするメリットは、議論を行った
3年の間にすでに陳腐化しなくなっている。多くの家庭の直
前まできており、安定な速度で100M以上の高速通信が可
能な光通信技術の推進を行政は、強力に押し進めるべきであ
り、安定的な高精細動画配信には不可欠な技術といえる。