青森港を6月25日22時に出港したフェリーはちのへは、26日(日)7時に苫小牧港に接岸しました。
日曜日の早朝ということもあって、苫小牧から札幌までの国道36号線は車の流れがよく、9時40分に自宅に着きました。
昨日25日22時に投稿したブログに、時間不足で書けなかった25日午前中の様子と岩手県宮古市から青森市までの道中を遡って書くことにします。
6月25日9時半ごろ、宮古市の藤原小学校を訪問。ここにも津波が押し寄せ、校庭が水に浸かったそうです。学校建物の中にある「藤原学童の家」で2時間ほど「星のお話し会」をしました。

集まってくれたのは学童保育の小学生12人。宮古島で撮影した天体画像をプロジェクターで見てもらいました。

アストロアーツ鰍ゥら無償提供された星座早見工作セットを使い、組み立てた後に使い方を説明しています。

札幌から持ってきた望遠鏡で遠くの景色を見てもらいました。
晴れていたら、太陽と金星を見てもらうつもりでしたが、残念ながら曇。私は雨男だったようです。
子供たちは、遠くの木々や電柱を見て、素直な感想を口にしていました。

子供たちに電柱を覗いてもらった後に、手持ちのデジカメを接眼鏡にそっと押し付けて撮影した画像をすぐその場で見せると、「ゲッ! 凄え〜」と今回一番いい反応が返ってきました。(笑)
太陽が見たかった〜という声があって、また来ることを約束しました。これで今回の宮古市での天文普及活動は終了。
スタッフにお礼をして13時ごろに宮古市を後にしました。滞在中に5回ほど地震があり、スタッフから「エ〜、もう嫌だあ〜」という声。よ〜く判ります。
帰路は時間の余裕があったので、高速道路は使わず、盛岡から国道4号線を通って青森まで行くことにしました。
もう少しで青森県に入る手前、一戸町に入ると、「観光天文台」という看板が4号線沿いに何回も出てきます。気になるので寄り道することに。

山道をくねくね走ること10数キロ、小高い丘にありました!
16時30分頃、館内に入ると「職員はプラネタリウム投影解説中で30分ほどお待ちください」という張り紙が・・・。
プラネタリムの入り口に行くと、16時から投影だったようです。漏れてくる声の様子から、どうやらマンツーマンの解説をしているようで、係員は説明に力が入っています。
17時まで待ちました。これ以上待つとフェリーに乗り遅れます。時間切れです。何も見ずに帰路につきました。(帰宅してからウェブ検索してみたら、口径50cmの望遠鏡が設置してあるとのこと)
19時20分頃、青森県平内町の狩場沢漁港に到着。夕焼けが綺麗なので、撮影も兼ねて小休止。

漁港から北の方角を撮影。左は津軽半島、右が下北半島。
上の画像の左側(北西の方角)を向いて撮影しました。

左の黒い影が夏泊半島。右の薄い影は遠方の津軽半島。
この夏泊半島には中学生時代の思い出があります。当時所属していた筒井中学校ブラスバンド部で夏休みのキャンプをこの夏泊半島でしました。当時3年生の兄も一緒でした。
夏泊半島を抜けるともう青森市内となります。
フェリーは22時出港ですが、1時間半前、つまり20時30分までに乗船手続きをとる必要がありました。20時20分に堤埠頭に到着。ギリギリ間に合いました。
ギリギリだったせいでしょう。2等寝台の下段は満杯で、寝るのは上段になってしまいました。
出港して30分後の22時30分に就寝。波は殆どなく滑るように航走したので、安眠でした。翌4時50分に起床し、朝風呂を楽しみました。

朝日を浴びて輝く水面。外洋で波がこれほど穏やかなのは初めてです。
少し疲れましたが、いい旅でした。