台風9号の通過で8月22日(月)から23日(火)にかけて北海道は大きな水害を受けました。
私が住む札幌では大きな被害は幸いにも出ませんでした。
23日の昼過ぎから札幌は青空が見えてきたくらいです。
23日の夕方、久し振りに実家屋上のスライディングルーフを開け、望遠鏡で星を見ると、台風が去ったばかりで大気の揺れが酷い状態。
あまり見え味が良くなかったので、望遠鏡での観望は諦め早々に撤収しました。
翌24日(水)午前2時ごろ、ふと目を覚まし窓から外を見ると、お月様が煌々と輝いていました。
急にお月様を見たくなり、2時15分に再び屋上のスライディングルーフを開け観望開始。
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8月24日2時33分に口径15cmF7.3屈折+ED1.5エクステンダー+SV30mm接眼+コンデジLX7でコリメート撮影。なお、古くからの慣例で南を上にして掲載。
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今夜の月は月面の北側が地球に6度ほど傾いているので、月面クレーターのプラトーがいつもより丸く見えています。

夕方に酷かった大気の揺れも多少良くなっていて、300倍でプラトー内部をじっくり観察してみると、小クレーターが4個だけ確認できました。
画像は3時12分〜13分に撮影した動画をスタック処理したものです。
40分ほど月面撮影や眼視観望をしていると、東の空が少しずつ明るくなってきました。
3時を過ぎると、東天以外の空はまだ暗いのに、カラスの鳴き声も聞こえてきました。カラスは早起きです。
4時近くなると空はかなり明るくなり、3等星が見えなくなってきました。
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シリウス(右下)が薄明の空に見えています。右上はオリオン座。3時57分に撮影。
1週間ほど前の美瑛町遠征時には、東側の低空が大雪山系の山並みに隠され、シリウスが見えませんでした。4か月振りのシリウスです。
明け方の気温は18度。北海道は秋の気配が忍び寄ってきています。