ループ化された札幌の路面電車に乗ってきました。
乗車した様子を書く前に、路面電車の歴史を簡単に書いておきます。
私が札幌に転居してきた1967年(昭和42年)当時、路面電車は総延長25kmほどの路線で市内各地を結んでいて、私は円山競技場や札幌市天文台に行くのに路面電車を利用していました。
地下鉄南北線(北24条〜真駒内12.1km)が1971年(昭和46年)に開業した前後の数年間で、多くの路面電車路線が廃止されました。
1974年(昭和49年)には、「西4丁目〜電車事業所〜すすきの」間の8.5kmを残すだけとなり、この状態が2015年(平成27年)まで実に41年間続きました。

青色の路線が1974年から2015年まで続いた路線。つまり、西4丁目が終点で折り返していました。すすきのも同様です。
2015年12月20日、「すすきの〜西4丁目」を繋ぐ0.4kmが復活。
赤色の路線が復活した路線です。路線長は8.9kmになりました。
復活して7か月後の2016年7月に循環路線を味わってみたのです。
7月26日(火)、狸小路電停から8522号車に乗車し、内回りで一周することに。
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外回りする8521号車を西線16条付近で撮影。
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外回りする古参の212号車と行啓通付近ですれ違いました。212号車は1958年(昭和33年)製造の車両です。
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すすきの交差点で、東向きから北向きに曲がるところを撮影。
1971年に撤去された「すすきの〜西4丁目」間は、道路の中央にレールが敷設されていましたが、今回の再敷設ではサイドリザベーション方式といって、歩道寄りに敷設されています。
乗車した狸小路で下車。1周に要した時間は55分ほどでした。
このまま、まだ乗っていても大丈夫だったのですが、西4丁目で外回りと内回りの電車が交差するところを撮影したかったので、下車。
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左が内回りで乗車してきた8522号車。右が外回りのポラリスA2013号車。都心では路面電車よりも歩く方がやや速いため、乗車してきた電車の先回りをしてこのような撮影が可能です。(笑)
8522号車は1988年(昭和63年)製造、ポラリスは2013年(平成25年)製造の最新鋭車両です。