星座早見盤は、星座を探すときに使う初心者向けの道具だと思われがちですが、星座早見盤によっては、上級者向けに様々な仕掛けが施されているものがあります。
たとえば、札幌市青少年科学館の星座早見盤は、天文薄明・航海薄明・市民薄明の時刻や地方恒星時を求めることができます。
4月25日から始まる天文指導員研修の場で、新規登録された指導員さんには 「初心者向け」 に星座の見つけ方などの一般的な使い方を私が説明することになりました。
ベテラン指導員さんには星座の見つけ方だと簡単すぎるので、昼間の星を導入する訓練を兼ね、星座早見盤の応用編としてこんな設問を用意。
さて、設問です。恒星時・赤道座標・時角の意味を正しく理解していると簡単に答えられる設問です。不確かな理解だと答えることが難しくなります。
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上の画像は科学館屋上に設置されている口径60cm反射望遠鏡の操作卓です。
ある日の14時30分ちょうどに1等星 「A」 を導入したときの様子を示しています。左上の表示は地方恒星時、右上は日本標準時です。
【問1】 恒星 「A」 を導入したのは何月何日ですか。星座早見盤を使って答えなさい。
(ヒント)星座早見盤で恒星時を求める方法の逆パターンです。
【問2】 恒星 「A」 の名前を答えなさい。
(ヒント)画面に表示されている赤経・赤緯の値を星座早見盤と比べてみましょう。
【問3】 恒星 「A」 は南中前、それとも南中後か答えなさい。
また、この日の恒星 「A」 のおおよその南中時刻を答えなさい。
少し難しいですかね。今回の研修には使われない可能性が大きいかも。
なお、この答は4月26日以降に追加記事として投稿する予定です。
【4月26日14時:記事追加】
4月25日の研修には、上記の文章のまま出題されました。5月9日に答え合わせが行われるということですので、正答は5月10日以降に掲載します。
なお、その前に解答のためのヒント記事を掲載する予定です。