4月25日18時40分から口径15cm屈折望遠鏡で木星を観察中に、ガリレオ衛星の位置を確かめようとステラナビゲーターというアプリを起動させてみました。

ステラナビゲーターVer.9による4月25日19時00分の木星と衛星の様子です。
木星の第3衛星ガニメデは、19時の時点だと木星の影の中にあって実際には見えないのですが、アプリの設定でガニメデが小さく表示されるようになっています。
一方、天文年鑑2014年版143ページには、ガニメデが木星本体の影から出現する予報時刻は4月25日20時35分と掲載されています。
しかし、ガニメデは小さいとはいえ面積体なので、いきなり出現せず徐々に明るくなるはず。
そこで、予報時刻の少し前から15cm屈折400倍で観察を開始。
明るい木星本体を視野外に置き、ガニメデの見え始める予報位置を注視しました。なお、時刻は電波時計で確認しています。
20時25分18秒 ガニメデが見え始めたのを確認。南北に細長い
20時28分ごろ ほぼ半月状のガニメデとなる
20時30分ごろ まだ、少し欠けている
20時32分ごろ ほぼ円盤状に見える
以上のことからガニメデが木星本体の影から完全に出きるまでに要する時間は約7分という結果となりました。
ここで、ステラナビゲーターでガニメデ出現の状況を再現してみると・・・

20時30分44秒までガニメデは木星本体の影です。

それから1秒後の20時30分45秒に、いきなりガニメデが出現することになっています。
このように、実際の現象と予報との間には差異が生じる場合があります。