2014年1月25日の記事
【小惑星の恒星食】の続きです。
1月25日(土)20時に東区の実家に到着し、小惑星トルザンダ(Trusanda)による恒星の食を観察するスタンバイをしていましたが、23時ごろから雪がチラホラ・・・。
24時を過ぎても雪が止む気配はなく、恒星食が起きる26日0時16分、夜空に星は見えず雪が舞い降りてきます。
本番の撮影ができなかったので、2日前のリハーサル時の画像をご覧いただきます。
撮影日の1月23日(木)は札幌の街明かりのため、オリオン座のλ(ラムダ)星3.7等級がかろうじて見えるぐらいの透明度でした。
目指す撮影領域は、オリオンが棍棒を持つ右手のあたりの10等星です。
撮影時の共通データは次の通りです。
口径15cmF7.3屈折、LPS-P2フィルター、42mm接眼鏡、デジカメLX5によるコリメート撮影。気温はマイナス9℃。
51000928RT
隠される恒星 TYC 0738-01700-1 を画面中央にし、デジカメの焦点距離を70mm相当で撮影してみました。トルザンダは暗すぎるため写っていません。食の2日前なので、トルザンダは隠される恒星から0.3度ほど離れています。
51000935RT
極限等級を上げるため、デジカメの焦点距離を1枚目の画像のほぼ2倍、135mm相当にして拡大撮影。
露出20秒、絞りF3.3、感度ISO400、合成焦点距離3540mm(35mm判換算値)、1月23日23時26分に撮影。
短時間の明滅を撮影する手段として、自動追尾のモーターを停止させ、露出中は日周運動で星が流れるようにテスト撮影したのが3枚目の画像です。
51000933R
露出20秒、絞りF3.3、感度ISO400、合成焦点距離3540mm(35mm判換算値)、1月23日22時56分に撮影。
もし、恒星の食が見えたなら、隠される恒星の光跡が途中で切れて写ったはずです。次回の条件がいい食はいつになるでしょうか。