7月の研磨講習会で磨き終わった15cm鏡のその後です。
東京都北区の駿台学園で研磨講習会が終了したのは7月29日。望遠鏡にするためには鏡面の表面にアルミ蒸着(アルミメッキのことです)をする必要があります。
アルミ蒸着の業者さんとして研修会で斡旋された甲子(きのえね)光学工業さんに見積依頼をしたところ、蒸着代金は送料梱包代を含め14,700円でした。かなり高いと感じましたが、数年前に料金が高騰したとのことです。
札幌から8月2日に鏡を発送し、8月22日にアルミ蒸着が済んだ15cmが返送されてきました。
恐る恐る梱包を解き、丁寧に包まれた包装紙を取り去り、眩しい輝きの鏡にご対面です。
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ピッカピカの15cm鏡です。
鏡の大きさと反射の様子がわかるように、左手をかざして撮影。なお、メッキ面に手は触れていませんのでご安心ください。(笑)
鏡を送る前にガラス切りで裏面に彫刻した私のサインを確認。間違いなく私の第1作鏡面です。
嬉しさがこみ上げてきました。フッフッフッ・・・。
とても綺麗なメッキです。心配していた砂目の跡は見当たりませんでしたが、長さ1cmほどの微細なスリキズ1個を発見。恐らく研磨時についたキズでしょう。
反射率のグラフと10nmおきの波長別測定数値が書かれた書類が同梱されていました。
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青色付近の450nmで反射率は91.53%
黄色付近の590nmで反射率は89.24%
赤色付近の660nmで反射率は86.10% となっていました。
この鏡で早く星を見たい・・・。
その後、鏡筒製作に使えそうな材料を探しに大型DIY店内をウロウロしていたら、主鏡セルに使えそうなものがありました。

シフォンケーキの金枠です。(笑)
直径約18cmのアルミ製です。厚さは0.3mmほどと思われ、少し薄くて強度に問題がありますが、補強をすれば大丈夫でしょう。
カセグレン式ならこのままでも使えそうな形状ですね。