きょう9月26日(月)の札幌は晴れ。風邪が治りきらないままの通勤は辛いものがありました。
ところで、北海道で9月24日の夜に明るい流星が見えたことが札幌市青少年科学館の天文係ブログで報じられていました。
私が国立大雪青少年交流の家で合宿の最中に見た流星と同じである可能性が高いようです。
9月24日21時に現役高校生がグランドから本館に戻り、私を除くOB3人が施設内の温泉に入浴している間、私はグランドの北側で星野撮影をしていました。

南東の低空に見えている、くじら座、みずがめ座、みなみのうお座を写しました。中央下には十勝岳の噴煙が流れて写っています。
ちょうどこの画像を撮影した直後、反対側の北西の空にかなり明るい流星が出現しました。
時刻:2011年9月24日21時31分±2分
光度:マイナス6等級(金星より少し明るめ)痕なし。
経路:北西(方位310度±10度)高度約40度附近から目撃し、
ほぼ真下の方向に流れ、
北斗七星のη(エータ)星の東側を通過し、高度約10度で消滅。
速度:ペルセウス座流星群のようにやや速目。
継続時間:1秒±0.3秒程度
観測地:北緯43度28分、東経142度39分、標高660m
(札幌から東北東に110km離れた白金温泉付近になります)
備考:北西方向を振り返って見た途端に出現した。
最大光輝の前後に光の帯の両脇が緑色に見えた。
撮影している南東ではなく反対側の北西を見ていた理由は…。
ヒグマが怖かったからです。
施設周辺にはヒグマが時々出没します。グランドの北西方向には深い森が広がっていて、ヒグマを牽制するため、北西方向に向かい声を出したりライトで照らしていたのです。
カメラの露出1分とノイズ除去1分、計2分間は撮影方向と反対にある森に向くことを繰り返していたところ、運よく大流星を目撃できたという訳です。
21時40分に風呂から戻ってきたOB3人に明るい流星を見たと告げていました。覚えていますか、佐藤さん、Zappaさん、櫛引さん。
【9月26日22時:記事追加】
科学館天文係ブログに「札幌市天文台にて。方位はほぼ北北東(真北のホテルより10°ほど東)」に見えたというコメントがありました。
その観察と私の観察結果で大雑把に計算すると、稚内市の上空、高度約100kmで大気圏に突入した流星のようです。飛行方向は北向きか南向きのどちらかですが、判定できません。
【9月27日22時:記事追加】
作図法で流星の発光位置を求め稚内上空としましたが、何を勘違いしたか方位340度で作図していました。2箇所から伸びた線の交差地点が流星の発光地点となります。

×大雪 と書いてある地点から延びている点線が、間違って引いた340度の線です。
私が目測した方位は310度±10度ですが、札幌市天文台での方位10度が正しいとすると、私が観察した方位を320度とするほうが辻褄が合います。
改めて方位320度で作図すると発光位置は羽幌町上空となりました。