★星空日記コリメート風★

　7月23日（土）から24日（日）にかけて久し振りの星見三昧をしました。

　まず、23日の夕方、定山渓自然の村キャンプ場へ。
　天文指導員仲間の高瀬さんの車に乗せてもらい現地に着くと、小樽星の会の増田さんが既に到着していて、ご自身の30cmドブソニアン望遠鏡1台とキャンプ場所有ビクセンVISAC20cm反射2台の組立てを完了していました。

　増田さんの星空解説を見学するつもりで高瀬さんと私は現地にやってきたのですが、観客が多そうなので必然的に2人とも観望会のお手伝いをすることになりました。

　暗い空のもと、人工衛星10個、流星1個、ベガ、M57、M11、M13、M51、天の川などを100人ほどに見ていただき喜んでもらいました。比較的暗い空で口径30cm反射で見る星々に堪能しました。
（忙しかったので画像撮影を忘れました。ああ残念）


　増田さんとお別れし、22時過ぎに【滝野観測所】に到着。現所有者の菅原さんが待っていてくれました。

　星雲星団を見ながら、星空談義を2時間ほどしていると小笠原さんが到着。小笠原さんも滝野で天文ボランティアをしていたそうです。


　滝野観測所で記念撮影。
　左から小笠原さん、高瀬さん、菅原さん、ひらい。
　4秒露出という長い時間の間でも笑顔のままの菅原さん、凄い！


　24日2時07分、下弦の月をコリメート撮影。
　皆さんの前で手持ちコリメートの実演をさせていだだきました。
　タカハシＭＴ20cmF6反射＋25mm接眼＋デジカメLX3


　木星です。左上にあるコブは、木星の第3衛星ガニメデです。
　24日2時15分、タカハシＭＴ20cmF6反射＋6mm接眼＋デジカメLX3

　デジカメを新規購入した菅原さんと小笠原さん、コリメート撮影をお互いに頑張りましょう！


　東天が明るくなってきた午前2時30分過ぎに散会。高瀬さんの車で自宅まで送ってもらいました。
　北東の地平線が淡い茜色に染まってきました。自宅に入る前に東天を見たら、おうし座のアルデバランの左下に火星が輝いていました。今年の初火星です。

　今夜は流星3個、人工衛星15個以上、星雲星団、二重星、そして楽しい星空談義で6時間以上の星見三昧となりました。心地よい疲労です。友人に感謝！

　7月21日（木）は朝から晴れ。朝方の青空にポツンと見えている月齢20の月を横目に通勤列車に乗りました。

　夕方も晴れが続き、私にとって今シーズン2回目の移動天文台です。アストロカーに乗って19時に現地の大谷地東小学校グランドに到着。100人以上の子供たちが待っていました。アストロカー積載の望遠鏡と10cm屈折9台（指導員9人）での対応です。


　私が担当したのは小学校6年生の12人。土星を見ているところです。結構感激してくれました。反応がいいので、説明に熱が入ります。2秒露出の間に子供たちが動いてしまい、像が流れました。
　土星の輪はもちろんのこと、土星の衛星チタンも見えると子供たちは喜んでいました。
　

　今度はさそり座のアンタレスの観察。星の色の違いと日周運動を体験してもらっています。


　観客が去ったあとのアストロカー。25cmＦ9の屈折クーデの見え味やいかに。まだじっくりと見たことがないんです。


　観察会は20時50分で終了し、お別れのあいさつをしている科学館職員のE.F.さん（右）とN.A.さん（中央）です。

　人工衛星を2個、流星も1個見ることができました。めでたしめでたし。


　ところで、本日の移動天文台の開催時刻とほぼ同時刻（21日19時）に、最後の飛行を終えたスペースシャトル「アトランティス号」がアメリカのケネディ宇宙センターに帰還しました。
　1981年に初飛行し、30年間に135回の飛行で852人を輸送した歴史にピリオドが打たれました。お疲れ様でした。

　本日、7月20日は小樽星の会の創始者、古川敏雄先生の一周忌です。

　今夜の札幌は曇っているので、１年前に宮古島で撮影した月面をご覧いただき、古川先生を偲びたいと思います。












　2010年7月20日20時22分から24分にかけて撮影。
　50cmF11反射＋42mm接眼＋デジカメLX3によるコリメート撮影。

　ちなみに、古川先生が毎回手作りされていた、小樽星の会の会報名は「ＬＵＮＡＲ」でした。私の手元にある最新刊は2003年10月に発行された439号です。最終刊は2005年2月だったそうです。
　謹んで御冥福をお祈りします。

　7月19日（火）、札幌は10数日ぶりに晴れました。

　20時過ぎに車で自宅を出発し、南に10kmほど離れた滝野という場所に到着。
　10倍40mm双眼鏡で星空散歩を楽しんだあと、さそり座のδ（デルタ）星が増光しているというニュースを思い出したので、さそり座付近を固定撮影してみました。


　まず、広角（35mm判で24mm相当の焦点距離）で撮影。
　さそり座がちょうど南中しています。やや左のほうには、いて座。天の川も薄く写りました。
【7月20日：記事追加】画像を拡大してみると、左側に淡い縦の線が写っています。これは地球観測衛星のEnvisatの軌跡です。地球の影から出て、いて座の北に出現し、こと座のベガの方へ移動していきました。3等星ほどの明るさでした。


　少しズームアップしてさそり座の全景を撮影。中央やや上の明るい星が、さそり座のα（アルファ）星アンタレス。


　さらにズームアップ。Ｓｃｏというのはさそり座の略称です。

　通常、さそり座δ星は2.2等級とのことですが、へびつかい座α星（2.1等）より0.3から0.5等ほど明るく感じました。
　ということは、さそり座δ星は1.6等から1.8等ぐらい？　確かにさそり座の雰囲気が少し変わっているように見えます。ちなみにアンタレスは1.0等です。

　21時に東の地平線から真っ赤な月が出てくるのとほぼ同時に薄い雲が空を覆い始め、撮影を終了。短時間でしたが久し振りの星見をして満足しました。

　7月18日（月）早朝、　女子ワールドカップ杯決勝戦で日本がアメリカを破り優勝しました。快挙です！

　FIFAランク4位の「なでしこジャパン」が、同1位で3度目の優勝を狙う米国をＰＫ戦3対1で破り、女子Ｗ杯で初優勝。
　日本は１―２の延長後半12分にセットプレーからＭＦ沢が押し込んで同点に追い付き、ＰＫ戦ではＧＫ海堀が好セーブを連発し、日本が頂点に立った。

　2010年6月13日の【はやぶさ帰還】と同じような感動を覚えたので、号外のように書いてみました。