オフはDVDや録画したドラマ三昧、段々大きな画面で観たくなる。
だが、いくら安くなったとはいえ買い替えるような経済的余裕はないし、第一、今のテレビを捨てるような浪費家にはなれない。
一番いいのは、「ねえ、そのテレビ、物々交換しない?うちの、大きすぎるのよ!」っていう人が現れることだが、そんなうまい話、あるわけがない。
ところが、一昨日、我が家で鍋パーティーをやったら、お隣の奥さんが突然言い放った。
「ねえ、そのテレビ、物々交換しない?うちの、大きすぎるのよ!」
うまい話が・・・あった・・・
前のテレビは32インチだったんだけど、おかげさまで40になった!
お隣の奥さんはなんでも整然としていなきゃ嫌な性格で、バルコニーも英国王朝風の素晴らしいガーデンだし、部屋もクラシックな調度品が左右対称で並んでいる。猫も二匹が左右対称でじっとしてるし(するか!)、32インチテレビの幅が下のテレビ台の幅とぴったり合うと、
「きゃーっ、ぴったりーっ!!」
と、狂気乱舞してた。
互いの思惑が見事に合った、感動すらおぼえる稀有な例だよね。(はいはい・・・)
大画面でお笑いの又吉くんと樹木希林さんの芝居を観た。
作家と家政婦という設定なのだが、これがもう絶妙だった。
又吉くんはお笑いのひとだから、台詞は限りなく棒読みなんだけど、それがかえって素直でとても好感持てたし、希林さんのボケ台詞へのツッコミは流石に上手い。
で、希林さんの「間」(ま)が職人技、地球上にこんな上手いおばさんがいるのかっていうぐらい匠。
天候が悪くて帰れないという状況で、
希林「この家、もうひとつ部屋ありましたねえ・・・」
(意味深な間を取り、察してほしいという顔をする。)
又吉「・・・泊まっていきます?」
希林「(間髪を置かず食らいつく)いいんですか!」
もう、どれだけ笑ったろう!
こんな芝居、大画面で見られて、とても幸せだった。
うちもお隣も思惑が見事合致し、両家して狂喜乱舞!
もう一人の奥様からはレッグマジックサークルいただいたし、もう、ご近所の皆様には足を向けて寝られない。
でも、ありとあらゆる方向なんで、立って寝るしかないっす!(あほか・・・)
「ああ、ふうちゃんも芝居がしてえっちゃが!!」


6