久しぶりの晴天。
かねてより予定していたよみうりランド、ジャイアンツ球場「巨人VSロッテ」二軍戦を見に行く。
席に座るなり、レフトスタンド場外によみうりランド遊園地60メートルフリーフォールが目に入る。
「オーシャンズイレブン」、詐欺師ソールの役創りで乗った無重力アトラクションだ。
「屋上から飛び降りた」って言う台詞を実感したくて、びびってたくせに、つい楽しくなって七回も飛び降りたっけ・・・
そう、この日も役創りだ。次回作は野球にまつわる役。
「このひと、きっと昔はならしたんやろな・・・」
そう見えなあかんがな。
とにかく、驚いたのはプロのスピード。
ピッチャーが投球練習してて、その球の速さに度肝をぬかれた。
しかし、スピードガン表示は94キロ!?
こ、これで94なら、大谷翔平の164キロはどうなるんじゃ!?
ピッチャーの牽制も、キャッチャーの盗塁阻止も動作が速え、速え!そして、守りも、打撃も、型が美しい・・・!
一連の流れがあって、決して止まらない。
右バッターのバッティングは両脚を広く構え、打つ直前に左脚を引き、重心移動する勢いと、開いた右ひじ脇を瞬時に閉めるインパクトで球を叩く。実に理にかなっていて、無駄がない。
構える前のウォームアップまでもが美しい。
ロッテの吉田捕手の一連のバットの動き;ダウンスィング、レベルスィング、回して、回して、構える。もう、どんだけ客席で真似したか…!
守備に至ってはまるでダンスのよう。
球が来たら、右足、左足、ワン、 ツー、ツーステップで捕球し、ツーステップの勢いでファーストに投げる。
そのツーステップも、どちらかと言うと、バレエのシャッセに近い。
ジャイアンツバレエ団の公演のようだった。
一番感動したのが巨人・重信左翼手の守備!
打った瞬間にファウルフライだと分かる打球を全速力で追いかけ、フェンスにぶつかりながらスーパーキャッチ!
あっぱれ!
ショートは背筋を伸ばして前かがみ、グラブを持つ手がグランドに触れるぐらいまで重心を落として構え、三遊間の一番深い所の当たりを補給するや否や、ファーストミットめがけて矢のようなスピードでストライク送球!
劇場・・・あ、いや、球場中に拍手が起こった。
二軍戦だろうがなんだろうが、全く手を抜かないあの真剣勝負。
鳥肌が立つ!
思った。
野球も芝居も大事なのはテンポ、スピード、無駄のない動き、一連の流れ、美しい所作、そして、ここぞというときの集中力・・・
驚くほど共通している。
今週は台湾チャイニーズと練習試合もある。
また観察しに行こう。
盗んで盗んで盗みまくるぞ!
私の次回作、ぜひぜひ球場で、いやや、劇場でお楽しみください!!

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