昔々、秦野という町に一匹の美しい猫が現れました。
鮮やかなブラウンの被毛に蝶のようなレッドゴールドの縞模様、アメリカンショートヘア・レッドタビー・・・の雑種です。
私はこの子を「夏みかん」ちゃんと名づけました。
夏みかんは同じ秦野に住むNさんが一時預かりしてくださり、猫仲間総動員で里親探しに走りました。
そして、今、夏みかんは緑豊かなSさんのお宅で幸せに暮らしています。
さて、秦野のNさん、職業は音楽療法士です。
音楽を通して、精神的・肉体的障害を克服する社会福祉的職業、ま、早い話が「楽しみながら障害に打ち勝つミュージックリハビリテーション」です。
「病気」と言うのは読んで字の如く、「気が病む」から起きます。癌がストレスからくることは良く知られています。
歌うことによって心は発散され、肉体・言語障害、鬱、痴呆を改善できるらしいのです。
実は今度、Nさんが「うたごえカフェ」を催します。
私もみなさんと一緒に歌います。私自身、心に重い障害を・・・ちゃうわ!
ま、とりあえずゲストってことで「ブリング・ヒム・ホーム」をNさんのピアノ伴奏で唄います。
昨日、打ち合わせしてきたんですけど、楽曲メニューは「夏の思い出」、「みかんの花が咲くころ」等、誰もが良く知る歌ばかり。キーもとても楽な声域です。
で、面白いことがあったんですよ。
歌う曲の中に「マイウエィ」がありました。
譜面を見れば、下のソから、上は五線譜の中のミ、自分的にはかなり低いです。
唄ってみれば、案の定、全く手応えがありません。
ところが、Nさんが「さらーっとしてて、とてもいい」と言うのです。
彼女は私の張りあげる高音を知っています。
で、はたと気がついたんですよ。最近ずっと取り組んでいる「息に任せる発声法」、これが功を奏してきてるんじゃないかって。
自分が見向きもしなかった「どーってことない音域」、これがちょいとばかり豊かになって来たかもしれません。
歌唱指導も頼まれたんで、れいの「軟口蓋おっぴろげ・ちょいとあんた息にお任せ発声」も披露しながら、一緒に勉強していこうと思っています。
年齢層は上は八十、九十まで、下は幼稚園児でも。
私自身がこの機会に歌を見直そうと、実は、虎視眈々なのです。
<日時> 6月10日 13時〜14:45分
<会場> アミュー厚木7F ミュージックルーム1
http://www.amyu-atsugi.jp/
<参加費> 千円(歌集、お茶、お菓子代込み)
<予約> 田中 080−3177−2822
(必ず最初に「治田の紹介」とおっしゃってください)
さあ、夏みかんちゃんがくれた歌声カフェ。
楽しく歌って、心ほくほくにしましょう!


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