ひとり稽古って時折、無性に孤独になる。
「なにやってんだろう、おれ・・・」
ってね。
「いつ、なんどき、どげな仕事来るか分からんけん、びしっと準備ばしとかな!」
・・・ま、理屈は分かるのだが・・・
昨日と今日と、明日も同じ日・・・これがね・・・
こんなときの特効薬は『お誘い』だ。
「治田さん、これこれこの時期なんですが、空いてますか?」
ってやつ。
これさえ来たら、ぱーっと晴れるんやけどなぁ・・・
なんて思とったら、ほんまに来よった!
敬愛する作曲家で、信頼している演出家、しかも、その演出家の名指しだ。
その方とご一緒した時はおれ、ひどい唄と、ひどい芝居だったのに。
でも、「キャッチ・ミー・・・」を観にいらしてた・・・
あれでキャッチ・ミーだったのかも。(洒落かいな!)
(Oh...Catch me ,if you please...!)
あの舞台観て仕事くださった演出家はこれで二人目。
あれ、めちゃくちゃがんばったものね・・・!
勿論、どんな役も全力投球だけど、役がなかったら、球も投げられへん。
服部さんと荻田さん、お二人には心から感謝しています!!
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早速、届いた台本読んだ。
さらっと読んで理解できるほど浅い本ではなく、一読目は大混乱。
おっと、あの名だたる作家と、大作曲家の作品、腰を据えて本気で取り組まにゃ。
添付されたCDを聞きながら、もう一度じっくり読む。
すると、実に知的で、伏線は散りばめられ、ウィットに富んだ台詞満載。
曲は・・・相変わらず、素晴らしい・・・!
見事な構成、ドラマチックな展開、そして、なんて美しく、なんて心くすぐる旋律・・・!
ストーリーがちょっとメタファー(比喩的)で、どちらかというと、野田秀樹の戯曲みたいな、壮大な叙事詩って感じ。
それでいて、決して抽象的にならないのは音楽のおかげ。
やっぱり、天才だ、あのひと・・・!
で、演出家が私にやってほしいという役はと言うと・・・
これが面白い!
最近、自分、かなりはまっている悪(わる)、事件を裏で操る策士の役。
シリアスなのに、結構お茶目。
そう言えば、路線的には「キャッチミー」のロジャーさんかな。
ロジャーさんをもっとソフトにして、キザにしたって感じ。
出番も多く、ストーリーをかなり担っている。
こんなに台詞多い役は初めて・・・覚えきれるやろか・・・
ひとつひとつ動機探るのにも、一筋縄じゃいきそうもない。
またまた深く、深く掘り下げて、役創りしなくちゃ!
夏には別の仕事で中断する。
だもんで、実は、既にもう始めている。
ま、今度はジェットコースターから飛び降りなくても済みそうだけど。(笑)
ああ、ひとり稽古って、なんか無性に楽しい・・・!
神様は見ててくれるのよね。
1.17、神戸で被災してから今日で20年・・・
生きてる喜びを胸に、精いっぱい取り組みます!
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色々、手順があるんで、まだ発表できないけど、きちんとしたらお知らせします。
絶対、絶対、絶対面白いよ!!!!
でも、年末です!
春に「お誘い」ないかねぇ・・・
(あ、あれはちゃんとやるからね!)
お声掛け、お待ちいたしております!
もうすぐ、冬のお花畑!
My lovely Christmas Rose Garden!!


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