昨日はトーマス思い出し稽古。
明日は池袋芸術劇場で本番、なんと三回!
長いこと舞台をやってはいるが、こればかりは未知との遭遇。しかし、まぁ・・・
お客様を前にすれば、なんとかなるだろう。
それよりも大好きな役創り、トップハムハット卿、ここ最近「ダウントンアビー」、「シャーロック」と立て続けにユナイテッド・キングダムものを見てきたから、ちょっとスノブでブラックな英国貴族を思い描いていた。
だが、いざ、蓋をあけたら、とんでもない!
ハイテンション、ハイスピード、抜くとこはさらっと抜く、劇団夢の遊眠社松竹新喜劇演技。(分からん人は分からんよね。ま、気にせずスルーして!)
アドリブ全開、「折れ」一切なし、もう、どうしちゃったのよ俺!?って感じ。
その場思いつきの即興芝居、まさに本能の赴くまま!
言っておくが、そんなつもりは毛頭なかった。
絵コンテはあくまでスノブな英国貴族、だが、何故それが歌って踊る唐十郎に!(ここもスルーして)
暑かった・・・稽古場は暖房の入れ過ぎで。
だから、血が登ったのか・・・!?
いや、多分・・・
ロジャー・ストロング、ソール・ブルームと、このところかっちり芝居を作ってきたから、その反動だったのかも。
もちろん、ハット卿もリアルにやった。
「他のキャラとは一線を引く、どこか遠くで見守っている」
振付の宮崎先生が指摘してくださったキャラ、それはきちんと守った。
ただ、ロジャーさんやソールみたいな事前の準備はゼロ、ほぼ即興芝居。・・・あ、いや、それはウソ。
「いつか、やりたくなったら、やろう」っていう三木のり平さん流『乞食袋』ネタ、それはやった。
だが、それはあくまでその瞬間、やりたくなったからだ。
だから、相手役の目をきちんと見ていた記憶が鮮明に残っている。
きちんとパスをもらって、ドリブルして、シュートしたのだ。
だから・・・ウケた。いいかげん見飽きているスタッフさんも、共にやってる共演者も笑っていた。第一、やってる本人が一番可笑しかった、すごく楽しかった。
綿密に分析して、心理ジグゾーパスルを解き、仮想体験して入念に準備する。
それはこれからも自分の基本の役創りだろう。でも・・・
これもアリかな・・・
明日の本番も本能路線でやってみよう!
飼い猫がノラに戻った・・・そんな稽古だった。
稽古を終えて帰れば、ご近所のご夫婦からお食事のお誘い。
気仙沼産の牡蠣とホタテが届いたそうで、お相伴に預かる。
「わたし、生がダメなんで・・・」
と、贅沢を言えば、しっかり火を通していただいた。
牡蠣はオリーブオイル・ガーリックソテー、ホタテは味噌バター焼き。
味付けは勿論、火の通し加減が絶妙、焼きすぎず、生すぎず、もう完璧!実に美味かった!!
飼い猫はマナーを忘れ、ひたすらがっつく野良猫に。
稽古で大汗かいて1キロ痩せたのに、しっかり戻してリバウンド。
シェフのスキルに脱帽、ブラボー!!!


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