「キャッチミーイフユーキャン」カーテンコール。
いつからか、松岡くんの司会で一人ずつご挨拶するのが慣例とあいなった。
昨日は私の番。
よおし、いっちょ、ネタ仕込むか。うふ・・・
はるパパ;
「みなさま、今晩は。本日はお忙しい中、ようこそお越しくださいました。ま・・・中には暇な方もいたと思いますが・・・
(ここで先ず、ドカンとウケる。ツカミ、OK。)
このキャッチミーイフユー『カン』・・・」
(これはネタじゃなくつい口が滑っただけ。すかさず松岡くんから突っ込み入る)
松岡;
「え、『カン』!?ねぇ『カン』!?」
はるパパ
「おまえはどこの人間じゃ!」
(シアタークリエが難波グランド花月と化す。新妻聖子ちゃんからも「あ、ブリティッシュだ!」などの小さな突っ込み入る。ブリティッシュ;イギリス英語ではCANは『カン』と発音する。さすが、帰国子女の聖子ちゃん!)
はるパパ;
「ええ、このキャッチミーイフユー『キャーン』!・・・
(これ見よがしにCANを立てる。また、ドカン)
凄い実力者ばかりが集まっているんですが、中でも私が注目してるのは・・・アンサンブルの諸君です!
(お客様より賞賛の大拍手起きる)
みなさん、今どきの若いもん言うたら・・・(徐々に関西弁へと移行・・・)素晴らしいですなぁ!」
(劇場が揺れるほどの拍手がアンサンブルの皆に送られる)
「実はね、私とキーヨ(今井清隆)も大昔、一緒にアンサンブルやってて、「アニーよ銃を取れ」ってミュージカルで、一緒にインディアン踊ってたんですよ。『ウーハー、ウホホ』
(インディアンダンスの再現。またまたドカン)
けど、もう、あのころの俺らと比べたら、今の子ぉらは、もう、レベルが違う!歌はうまいし、脚なんかこぉんなに上がる!(なぜか、ドカン)専門用語で、この足を上げることを『バットマン』言うんですが・・・はい、高原くん、一歩前出て」
(アンサンブルの高原伸輔くんを指名する。実は事前に彼にはちょっとだけ前振りしてた。その時の会話;
はるパパ 「しんちゃん、バットマン、すごいよなぁ」
高原 「いえいえ、そんなぁ・・・」
(一応謙遜。しかし、はるパパは以前より彼のバットマンには注目していた)
はるパパ 「どんくらい、上がるん?」
高原 「前バットマンだったら、顔の前ぐらいかな・・・」
はるパパ 「(よっしゃ、使える!)はい、ありがとう」
(それだけ言って立ち去るはるパパ。高原、意味が分からず、きょとんと見送る。)
はるパパ;
「ほな、高原くん、バットマンやって見せて」
(ようやく、あの前振りを理解した高原、見事なバットマンを披露。場内よりやんややんやの大拍手、大歓声)
はるパパ;
「どうです、皆さんすごいでしょう!高原くんが今やったバットマン、あれがほんまもんのバットマンですわ。おれなんかがやったら、ただのバッタモンやもん」
(劇場が揺れるほどウケる。ドッカーン!! はるパパ、高原のもとに近寄り、)
「ごめんね、しんちゃん、このネタがやりたかっただけやねん・・・」
(また、ドカン)」
かくして、明るく楽しいカーテンコールは、大拍手のもとに終了するのでありました。
(完)
「ただでさえ疲れてるのに、いらんネタ仕込むから、よけい疲れたにゃー」


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