みなさん、楽しいクリスマスを過ごせましたか?
千秋楽翌日、私は表参道の病院でメリークリスマス!
いつもは通勤時間帯の山手線(すごい混みよう)ですが、さすがにこの日はすいていました。
と言っても二時間近くはかかったんですけどね。
受け付けを澄ますと二階の採血室へ、これが儀式の始まりです。
常時7、8人はいる看護師たちが次々に患者の受付番号を読み上げます。
その手際の良さったらありません!
一人が一日百人近く採血するのですから、手慣れたもん。
患者の腕に匠の技的的確さでブスブス針を刺していきます。
「はい、手のひらをぎゅっと握って」
「開いて」
「ご気分は悪くないですか?」
などのマニュアル会話を交わしながら、あっという間に、注射管三本の採血を済ませます。
“井戸端会議”って、もう死語になりましたが、「ああら、おくさん、おげんき?」って、大根洗ってる感じです。
気のせいかもしれませんが、こないだは私、痛みすら感じませんでした。今や痛点すら外せるんでしょうか・・・
あの子ら、絶対、目つぶってでも採血できるはず。
看護師界の座頭市です。
検査結果、症状はだいぶ改善されてきたようです。
実は、「助太刀屋・・・」カンパニーには同じ甲状腺機能亢進症だったひとがいて、やはり、ここで治療を受けていたそうです。
こないだ、いーちゃん(寿ひずるさん)が観に来てくださって、いーちゃんのお友達もここだったそうですよ。
みんな巡礼に来るのです。甲状腺のメッカですもの。
そうそう、いーちゃんっていえば、劇場にいらっしゃる前、こんなメールを交わしました。
『片岡左京太夫殿
明日、心楽しみに伺いまするm(__)m
芝居小屋入口にて、札を頂けば宜しゅうござりまするか?
木戸錢は、左京太夫殿にお渡しに上がりますゆえm(__)m 』
『わざわざの御連絡、感謝の意に耐えませぬ。
本来ならば、わたくしめが出向き、
「ええい、頭が高い!
こちらにおられるお方をどなたと心得おる。
おそれおおくも、ハプスブルク五十万石、大奥ゾフィーのつぼね様なるぞ。ひかえおろう

」
と、一喝すべきではござりまするが、どうしても手がはなせませぬ。ここは門番に、
「家老治田扱いの寿じゃ。通行札を受け取りにまいりましたぞえ」
と、一言おっしゃってくださりませば、よしなにいたしまする。』
寿さんは、観劇後、こんなダメ出しをくれました。
袖でスタンバイしてたら、突然、コムさん(朝海ひかるさん)がやってきて、
「はるパパ、昨日、いーちゃんからメールきてね・・・」
ご家老様が鯉に餌やりをするシーンについてです。
あれを鯉じゃなくて・・・
「『野良猫にご飯やってください』、ですって」
もう、どんだけ笑ったでしょう。
私が猫好きなのを知ってて、こんなこと言うんです。
しかも、わざわざコムさん経由ですよ。
面白い女優さんです。
人生、洒落がなくちゃね。
「苦しゅうない・・・」

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