大阪千秋楽、28日に無事迎えることができました。
そして、それは同時に東京、博多、名古屋、大阪5カ月間の大千秋楽、私はとうとう1067回をやり遂げたそうです。
いつもなら長期公演の一つに過ぎなかった千秋楽、今回は終わる寂しさがひときわつのりました。
だって・・・
楽しかったんです。
グリュン値伯爵ら重臣たちはチームワーク抜群でした。
芝居ひとつにしても、一人が何か提案すれば、みんな喜んで協力しあいました。
「もっと早く後ろに下がってくれれば、あとの動きがスムーズになるんだけど・・・」
「了解!じゃ、後ろにぶっ飛ぶわ」
という訳で、芝居をアレンジしていきました。
みんな自分の都合を捨てて、全体を優先したのです。
それはきっと、ベースに笑いがあったからだと思うのです。
袖でスタンバイしてるときは誰からともなく(あ…もっぱら私からでしたが)冗談の応酬でした。
私は、時には身振り手振りを入れて皆を笑わせました。
下手の階段控え場所はいつも笑いの渦だったのです。
すごい時は出の直前まで冗談合戦です。
だから、みんなリラックスできました。
力が抜けているから誰も自分の芝居に意固地にならず、楽しんでアレンジできたのです。
笑いは楽屋にまで及びました。
楽屋は芝居の出発点です。
阿部ニイ、谷やん、キッシー、そして、私の4人部屋。
この部屋は毎日朝から晩まで笑いが絶えません。
みんながみんなボケとツッコミを器用にこなします。
また、自分で言うのもなんですけど、私って人を笑わすのがうまいみたい。
「はるパパ、役者より(芸人が)向いてるよ!」
阿部ニイはそう言ってゲラゲラ笑います。
トークショーのネタとは違って、楽屋落ちはてんこ盛りです。
「ぼく、この部屋にいれただけでも、エリザベートやって良かったです」
最年少のキッシーは真面目な顔して言います。
この部屋のいいとこはそれぞれが抱える悩みにも優しいというところです。
笑いの合間に、みんな親身になって耳を傾けました。
楽しい五ヶ月でした!
暑さで体調崩して激ヤセしちゃったけれど、共演者が素敵なキャラばかりだったら、少しもだれません。
それもこれも、素晴らしい作品「エリザベート」がベースにあったからです。
あっという間の五ヶ月、全力で駆け抜けました。
今、充実した気だるさに包まれています。
明日には台本が届くでしょうから、今日一日はダラダラ過ごしましょうかね。
次の舞台は12月、稽古は11月10日から。
明日からはまた全力疾走です!
昨日、新大阪駅にて。
最後はここで食べたかったな・・・


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