この二日間、しっかり休ませてもらいました。
随分と体力・精神力を使う芝居ですから、結構疲労していたようで、一日目は半径20メートルより外には出られませんでした。(苦笑)
月曜は一日喉を休ませましたが、貧乏性で昨日は早速発声練習をやり、久方ぶりに歌を歌いました。オペラ座の怪人の「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」とパバロッティの「誰も寝てはならぬ」です。
怪人の方はすんなり出せましたが、「誰も・・・」は最後の♪ヴィンチェーロでひっかかりました。
「アンタッチャブル」でジミーは後半、かなり‘がなり’ます。
無理のない息の当て方をしているつもりですが、それでもやはり喉に負担はきているようで、だいぶ声帯が荒れていました。
喋り声は喉に負担をかけます。「オペラ座の怪人」にしかり、「レミゼラブル」、「エリザベート」にしかり、デリケートな高音、力強い高音の多いミュージカルが全編歌で構成されているのはそのためです。
昔、中三コース(まだある!?こんな雑誌?)に「クラブ活動と受験勉強は両立するか」という特集記事が載っていましたが、もし、「俳優コース」って雑誌があったら「歌と台詞は両立するか」は必ず掲載されたでしょう。
ソプラノやテノールの俳優には永遠のテーマです。
美しいのは花だけじゃない。
美しい葉のスモークツリーとギボウシ
管総理が二次補正予算成立は八月以降だと述べ、日本中がひっくり返りました。
「民主党は通年国会だ!」と宣言していたのに、6月で国会を閉会するそうです。
ええーっ!夏休み!!??この非常事態に!!!???
とある政治評論家がこんなことを言ってました。
「国会開いたらみんなにいじめられるから、休みたいんでしょうね。家帰ってテレビで自分のうつろな目を見てたら、いやんなったんじゃないですか」と。
一国の総理がまさか、そんなことはないでしょうが、なんで国会延長して二次補正予算を成立させないんでしょう!?
「拙速に決めてはいかがなものかと・・・」と、菅さんはおっしゃってましたが、現地にとっては「拙速」だろうが「迅速」だろうが、一刻でも早く手を打ってほしいのです。大体、3.11から二ヶ月以上が経つのですから、既に「拙速」ではなく「拙遅」でしょう。
いまだ手付かずのがれきの山、一日二回は満潮で水浸しになる石巻市、牛を置いて出なくてはならない計画避難地域・・・こんなのを放っといて、一体どこから「国会閉会=夏休み」の発想が出てくるんでしょう!!??
到底信じられません。
民主党の先生方はもっと歴史から学ぶべきです。
かつて、社会党が大躍進し、土井たか子さんは「山が動いた」と豪語しました。
しかし、阪神大震災で当時自民・社会連立内閣総理の村山さんがあまりにも「拙遅」な対策でコケ、次の選挙で社会党は壊滅、「動いた山」はつぶれ、党名を「社民党」に変えるまで落ちました。
政権が変わったときに天災は起きる、この奇妙なジンクスが当てはまるのなら、「天災を制御できなかったら山はつぶれる」のです。
民主党はようやく「公務員給与1割削減」に手をつけ始めましたが、何故最初のマニフェストどおり「二割削減」ではないのでしょう!?
優先順位から言えば、非常時の今はいらない「子供手当て」や「高校無償化」などは死守するのに、どうして官僚の利権にだけは手を出せないのでしょう?
みんなの党の江田幹事長が指摘するように、無用な保養施設を作ってはつぶした労働組合のプール金や、官庁の埋蔵金、国債返還の元本分を復興にまわせば数兆円になるのに、どうして、誰かの言いなりになって増税や電気料金値上げへ走るんでしょう!?
歴史から学ぶべきです。
さもなくば、次の選挙で民主党は「主民党」に名前を変えるでしょう。
野田財務大臣が官僚に丸め込まれているのなら、官僚のことを知り尽くしている江田さんを財務大臣に抜擢して、「迅速」に手を打つべきです。
送電会社と発電会社の分離など有効な対策を一部の民主党議員が打ち出しています。
菅さんは「拙速」な口出しなどせず、こういう有能な人材を後押しし、「後の責任はおれに任せろ!」だけで立派な職務全うです。
私はかつて民主党に投票しました。
どうか、「主民党」にならないよう、死力を尽くしてほしいです。
正しいマニフェストと迅速な実行、その両立、政治家の永遠のテーマです。

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