昨日、お詫びブログを書いたもので、いろんな方から「また、変なメール来たの?」と、聞かれました。
全然、そんなことはありません。
あくまで、個人的に反省しただけです。
自分って瞬間湯沸かし器ですから、何か理不尽なことがあるとすぐ爆発してしまいます。
被災地の地獄のような惨状がありながら、のらりくらりとしている(少なくとも、そう見える)政府に対して、どうしようもない怒りが沸いてしまったのです。
でも、仲間はそんなこと百も承知で黙々と保護活動を続けています。ああ・・・口よりも手を動かそう・・・
そう思ったのでした。
それとは別に、一昨日、ちょっとした事件が起きました。
概略はこうです。
私達は社会的ルールにのっとり動物保護活動を行なっています。
今回は被災地への支援活動が加わりましたが、普段は「地域猫活動」を主にやっています。
「地域猫活動」とはある地域の野良猫を保護し、不妊去勢手術を施し、里親を探すという活動です。
きちんと役所に届け、活動を認めてもらっています。餌やりの場合は後片付けをきちんとしたり、ウンチの掃除もやります。「ただかわいそうだから」の餌やりとは一線を引いているつもりです。
しかし、時には批判を受けます。
一度、近隣の方から抗議文をもらったことがあります。
「あなた方がそんなことをやってるから、野良猫が増え、発情の声がうるさいんんだ!」
猫が嫌いな人にとっては私達の活動など目の上のたんこぶかもしれません。
しかし、よく考えると、これは理にかなった抗議ではありません。先ほども言いましたが、地域猫は全員不妊去勢手術を施しています。ですから、「猫が増える」「発情の声」はありえません。
普通の猫は一年に二度、3、4匹子供を生み、さらにその子供が八ヶ月でまた生みますから、放っておけば膨大な数になります。ですから、むしろ、野良猫の数は減っているはずなのです。
発情の声は地域猫以外の猫だと推測されます。
一昨日の事件はこれと同じような抗議でした。
しかし、私は当事者ではなく、その一部始終をベランダからつぶさに見ていたのです。
冒頭からそれは・・・ちょっと、すごい状況でした。
私はその模様を、主観を入れず事実だけブログに書きました。
今読み返しても、果たしてそれが本当に起きた事なのかどうか信じられない状況です。
しかし、はたと気づき、投稿は止めました。
以前、うちのマンションの騒音問題について書いたことがあります。諸悪の根源が我が家であることは誰の耳にも明らかでした。
歌稽古は日中に限るようにしていましたが、それでも苦情は絶えず、あまりの心苦しさに防音工事を施し、ようやく事なきを得た次第です。
この騒音問題で、ある方と一時険悪になりましたが、こちらの言い分を添えた詫び状を書き、「お互い様」ということを理解していただいて、ようやく和解できました。
去年、坂道のりちゃんが家出して、その方のベランダに居座ったりしたものですから、早速詫びに行ったら、少しも怒らず、それどころか目撃情報を持ってきてくれたり、とても親切にしていただきました。
住民生活を続けていけば、誰もが理想の隣人ではありえません。
あらを探せばいくらでも出てきます。
こちらに非があれば、向こうにもいっぱいあったりします。
ただ一方的に非難されれば、「それじゃあ、言って聞かせやしょう!」ってことになりますよね。
非難する前に、「ひょっとして自分も悪くない?こんな迷惑かけてない?」、って振り返ることが大切だと思うのですよ。
「お互い様」の精神です。
売り言葉に買い言葉、それじゃ世の中、辛くなるばかりです。
人も動物もみんな生きています。
生きとし生けるものは大きな愛の環でつながっています。
人を愛せば、動物を愛せば、いつかそれが自分に返ってきます。
ミュージカル「ライオンキング」で悪者のスカーが
♪“Please,tell me I'm adored"
(教えてくれ、おれは愛されてるのか?)
と、悩む歌を歌っています。
ひとに愛される、人生で最も重大なテーマです!
地域猫のリーダー;ムネシローは家猫の豆ちゃんが脱走して、公園猫社会にちょっかい出しに行ったものですから、一週間続けて我が家のベランダにやってきて「おれ達の秩序を壊さないで!」と、抗議しました。
豆ちゃんがおとなしくすると、彼はパタッと来なくなったのです。
彼は仲間を愛する、相手を理解しようとする責任持ったリーダーなのです。
だからみんなは彼を愛し、尊敬しているのです。
ムネシロー
「地域猫活動」のこと、どうか理解していただきたいです。

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