さあ、今年もいよいよ今日でお仕舞いです。
2009年、皆さんにとってどんな年でしたか?
テレサのジェリクル・ハウスで忘年会が開かれました。
保護活動をしている猫仲間が六人、そして、ハウスの猫たち七十五匹(ぐらい、多分・・・数えられず・・・笑)総勢八十人猫が一堂に会しました。
テレサ邸には台所を含めて五部屋ありますが、一部屋平均二十人猫って計算ですね。
すごいでしょう?
「今年もがんばりました。来年もよろしく!」
テレサの乾杯の音頭でシャンペンが抜かれます。
テレサ特製手作り料理に舌鼓を打ち、「今年の猫たち」を振り返りました。
いろんな出会いがあり、いろんな別れがありました。
多くの猫が捨てられ、ごくごく一部が里親さんにもらわれていきました。
「居残り組」は仲間が責任持って育てています。
厳しいご時勢、純血種も決して安泰ではありません。
アメショのぎんじろうがそうでした。
スコティッシュ・フォールドのマリちゃんは首輪をしたまま捨てられていました。
現在、ジェリクルハウスにて里親さんを探しています。
かく言う我が家へも、来年、とある純血種が来ます。
捨てられたわけではないけれど、どうしても飼えない事情が出来たそうです。
いずれ、ご紹介しますね。
実は、みなさんも知ってる猫ですよ・・・
何と言ってもめでたいのはサチオくんに里親が決まったことです。
「出戻りサッチー」の異名を持つ彼は、どこへ行っても「返品」されます。
ちょび髭がお茶目な黒白猫で、(ちょっと故がんじろうに似ていて)可愛いのに、どうにも里親さんと相性がよくありません。
何匹か一緒に行って、サチオくんだけ返されるなんてこともありました。
本人も顔には出しませんが、結構、傷ついていたでしょうね。
「今度はいつ帰ってくるかなぁ?」
テレサ家でもそんな話になっていたほどです。
しかし、苦節数十年(そんなにはないか・・・)ようやく優しい里親さんに巡り合えました。
良かったね、サチオ!!
来年もみんなで協力して、人助け、もとい、猫助け、がんばりましょう!!!
さて、ここでジェリクル・ハウス二大スターをご紹介します。
先ずは、中型犬より大きいモップくん!
そして、子羊より大きいぺロちゃん!!
ふたりとも、でっかーい!!
チノの200倍はあるよね(笑)
捨て猫も試練を乗り越えたら、こんな立派な猫になるんですよ!
さて、2009年、私にとっては辛いことと嬉しいことの両方、それも大きいのがひとつずつありました。
つらかったのはやはりぎんちゃんとの別れです。
よりによって大阪にいるときに逝っちゃいましたからね・・・
でも、ぎんちゃんからは「大らかさ」と「健やかさ」っていう、すばらしい遺品をもらいました。
嬉しいことも悲しいことも健やかな体で大らかに受けとめる。
ぎんちゃんスピリット、大事に大事に育んでいきます!
嬉しかったことは歌です。
いっぱい稽古した甲斐あって、いろんな「息の通り道」を発見しました。
大阪で喉を壊してから、丁寧に稽古をしたのが良かったみたいです。
今、課題曲「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」を稽古していますが、この歌こそ、ありとあらゆる「息道歌」なのです。
「高速道路」から「裏道」、「あぜ道」(どんなんや!)、「でこぼこ道」に至るまで、色んな道を通らなくては歌えません。
芝居をしながら、実は周到に息をコントロールしていくのです。
今年の6月にはとてもできなかったことですね・・・
がんばってみるもんです!
夏の暑いころ、全然出来なくて泣きそうだったのに、今はとても楽しいです。
さて、話は違いますが、クリスマスローズも「試練乗り越え派」なんですよ。
この花は一般的に色が濃いほど人気があります。
中でも黒の八重咲はとても貴重で、ネットショップでも、出したそばから売り切れていくほどです。
この濃い色を出すためには個体の「資質」が必要ですが、実は「厳しい試練」が大事なのです。
クリローの花びらはアジサイ等と同じでガクですから、寒さに当てれば当てるほど濃くなります。
あの艶やかな色は「紅葉」なのですよ。
花びらの外側が紫系統で中が緑(あるいはその逆)、そんなバイカラーが好きです。
一度、日本橋のチェルシーガーデンの「クリスマスローズ・フェア」で緑と黒(!)のバイカラーを見ましたが、それは素晴らしかったです。
残念ながら、売り物ではありませんでした。
顔中に「わたしはクロート」と書いた係員に、もし、買ったらいくらするか聞いてみると、あっさり「値段は付けられない」と、言われました。
それで、少しでもそれに似たものを・・・と、探していたら、この花をとある園芸店で見つけたのです。
外は淡い赤茶ですが、中がくっきりした緑です。
これはこれで渋くて好きでした。
下の写真はまだ温室で(今にして思えば)ぬくぬく育っていた頃です。
それが、我が家へ来てからはベランダに出され、厳しい試練を受けました。
温かいマイホームから極寒の派遣村に来たようなものです。
すると・・・
なんということでしょう!
紫と言うより、ほとんど黒、そう、日本橋で見たあいつと同じ、あんなにあこがれていたあの「黒緑バイカラー」が、目の前に現われたではありませんか・・・!
もう、ただただ見とれるばかりです・・・
楚々とした赤茶が頑張って、華麗なる黒に大変身を遂げたのです。
なんでも、しんどい思いを通り越したら、すごい結果が出るもんですね。
さあ、次の楽しみはこの子です。
ネットで知り合ったクリロー育種家さんが株分けしてくれた濃紫緑バイカラーくん、彼に(男かいな!)とうとう蕾がつきました!!
これがまたうっとりするくらい素晴らしい花なんですよ!
咲いたらアップしますね。
さあ、私も厳しい試練を乗り越えて、芽を出し、蕾をつけ、花開こうと虎視眈々です。
みんなで一緒にがんばりましょう!
来年もよろしく!!

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