劇場中継5
お久しぶりです。
「エリザ」と平行して、やることがいくつかあって、なかなか書けませんでした。
お許し下さい。
さて、配置転換は<ルド役者の立ち位置が空いた分の調整でしょうか>であります。
21日のルドルフ稽古の時に調整されました。
私は位置だけでなく、それにともなって右回転が左回転になったりしましたが、
そこは年の功、さらりとやってのけました・・・ましたが・・・
「結婚式」のシーンで、左上に手を突き出さなくてはならないところで・・・
魔がさしたんでしょうね・・・右上に出しちゃったんです。
あれ!?左だっけ!?え!?右でいいんだっけ!?・・・!!??
なんてまよってるうちに、右左左右・・・バタバタ突き出して・・・
「へんし〜ん!」
と、なってしまいました。(お前は仮面ライダーか!)
鈴木フランツと何を喋っているか。
いつからかソーマちゃんがここで話しかけるようになり、さすれば私も答えたわけです。
ただの世間話ではありませんよ。あくまで皇太子と重臣の立場でのアドリブです。
パターン1
「陛下、バートイシュル行きの馬車がお待ちいたしておりますが・・・」
「サンドイッチ持って行こうよ」
「わ・・・わたしも、食べたいな・・・」
(フランツにっこり笑う)
パターン2
「陛下、バートイシュル行きの馬車がお待ちいたしておりますが・・・」
「シャンパン持っていこう」
「・・・お母様には内緒ですぞ」
「わかった」
「(重臣らしく真面目に重々しく)ぱーっとやりましょ」
(フランツにっこり笑う)
髪を切ったのは・・・
二幕の年寄りになった所で付ける付け毛と自毛の長さが違ってきたので、
ヘアーメイクさんに要請されて散髪しました。
バートイシュル床屋までは勿論、バスで行きましたよ!
芳雄ルドルフを見ていて・・・
言葉がお腹から出ています。ちゃんと、「役を生きている」からあんな台詞が
吐けるんですよね。
まさに、満を持して現れたルドルフと言う感じで、背中にしょっているストーリーが
はっきり見えます。
驚くばかりの進歩だと思います。
「でも、最初(初演のころ)がひどかったからさぁ・・・」
などと、批判する人もいますが、大事なことは、初めと今にどれだけレベルの差が
あるかということです。
芳雄は賞賛に値するほどの「変身」をとげていて、更にそれが現在進行形なのです。
昨夜、村井さんの誕生日パーティーで一緒に飲んだのですが、相変らず謙虚で、
素直で、飾ることなく、話していてとても楽しいです。
これから益々進歩を遂げていくことでしょう。
脇でしっかり支えたい、そう思わせる役者です。
9月23日夜、日本放送でラジオドラマの収録を行ないました。
宮部みゆき作「ぼんくら」(出演;中村橋之助、渡辺えり子、原田知世、他)
私は第三話で、長屋の差配人(時代劇です)卯兵衛を演じます。
橋之助さんやえり子さんのやり取りを聞いていると、ほんとに自然で、目の前に
江戸時代が蘇ったようです。
言葉もしっかりお腹から吐かれているから、さらっと喋っているようで、一音たりとも
落としていないのです。それがこれ見よがしの発声ではないので、音だけではなく、
言葉の意味がぬくもりをもって伝わってくるのです。
うまいなぁ・・・
私はおふたりの「腕」に聞きほれていました。
10月9日夜9時スタート、私は10月23日(日曜)夜9時、第三話で出演です。
どうぞ、お見逃し・・・あ、いや、お聴き逃しなく!

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