2005年、明けましておめでとうございます。
昨年は全国規模で「エリザベート」三昧の一年でありました。今年もおかげさまで
バラエティあふれた何本か決まっております。正攻法で地道に(時にえげつなく卑怯な
手を使いながら・・・笑)目の前の作品に対処してきた結果でございましょう。
これからも、ついつい高くなりがちなピノキオの鼻を折りつつ、謙虚さを忘れぬ所存。
変わらぬ応援、どうぞよろしくお願いいたします!
早いものですねぇ・・・劇団四季をやめてもう6年が経とうとしています。
昨年末、神奈川県内某所・・・と言うか我が家で年末恒例;山中「キリタンポ鍋大会」
が、おごそかに執り行なわれました。秋田のお客様に送っていただいた様々な食材を
操り、料理を振舞ったのです。
先ず、シェフ・はるパパは前夜から「こぶ、アジ干し、干ししいたけ、そして今回
決め手となった干しほたて貝柱!」で魚介系スープを仕込みました。更に翌朝、
「丁寧に処理した比内ガラ、にんじん、長ネギ、にんにく、しょうが」群による
動物系スープを用意したのです。そしてこの二種を合わせるという、知る人ぞ知る
「Wスープ方式」でベースを仕立て上げました。
そして、ブレンド直後に鰹節を加え(「「追い鰹」の手法です)、両勢力の均衡を
図るという、抜け目ない手法を試みたのです!
・・・ええ、ちなみにこれって、大好きな醤油ラーメンスープの作り方でございます。
「美味い!この出汁(だし)美味い!!」
友人たちは驚嘆の声を上げます。
そりゃそうでしょう・・・
あのWスープになんと、更に比内鳥正肉、モツ(ちゃんと血抜きし、日本酒、それも
大吟醸で《料理酒がなくて、泣く泣く・・・》えぐみを取り除きました)、せり
(この根っこがまた美味い!目からうろこ!)、天然舞茸、ごぼう・・・等など、ありと
あらゆる秋田の豪華キャストが共演を果たしたのですから。
ものの二時間で、鍋は空っぽになってしまいました。
早いものです・・・劇団四季をやめて既に6年が経とうとしています。
辛い時期もありました。しかし、今の私は四季時代に培った財産で生きてる・・・
そう言っても過言ではありません。あそこで学んだ「母音発声法」は在団時代よりも
むしろ熱心にやっています。
「言葉を大切にしろ!」なんて、、この自分が言ってるのです。
「舞台の上で生きろ!」・・・その教え然りです。
部屋で台本読みながら、あの当時、叱られたことの意味を反芻しています。
大事な、大事な私の財産です。
しかし一方で、入団前に培った「自分なりの手法」も忘れてはいません。
これはこれで、中々あなどれないやり方なのです。
四季に入る前、そして、入ってから・・・この二つの方法論をうまくブレンドする。
これが、私のメソードに・・・そう、これこそが私の・・・
演劇「Wスープ」になると思うんです。
そして、あとは「追い鰹」が一体何か・・・じっくり探してまいります。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします!

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