自閉症の息子と共に歩みながら、沢山の仲間や支援者に支えられてきました。そしてきっと、これからも〜
自閉症の息子と出会い《ジヘイショウ》を知りました。様々な出会い、失敗、成功・・・過去を振り返りながら今を綴ります。そして今、私たちの暮らす社会との架け橋になろうと思います。
【登場人物】アイボ:自閉症(カナータイプ) コアカ:アイボの姉 アカギ:父 ハレハレ:母(管理人)
2007/6/24
アイボは“やらされる”“させられる”のが大嫌いです。
本人の意思なしでは、どうにも動かないのです。
そこで、要求やコミュニケーションの機会を家庭でなるべく多くつくりました。
何をしたい?
何を食べたい?
どこに行きたい?
困ったときには、やってください。
拒否も大切です。
『これは、いやです。』
『いりません』
最初は食べ物の要求から(〜ください)から始めました。
要求が叶い満たされる経験を積み、次にはわざとちょっとしか入れなかったりして、反応を見ました。
顔を覗き込んだり、コップを取ろうともしなかったり・・・『もっとください』が言えるようになりました。
拒否も、人として当たり前のことです。
誰でも苦手な事はありますよね。
でも、こうあるべき!を押し付け本人の意思が後回しになるころ多いんですよ!
待つことも、散歩しながら教えていきました。
なかなか進まないアイボより先を歩きます。
『おーい、まって』の言葉で止まります。(待つ)
そんなやり取りから最近は逆に私の方がよく使っています。(追いつけないよ〜)
でも、アイボにからかわれるように置いて行かれちゃうんですけど・・
駐車場で待っていてくれますが・・・。
痛いときは、『ここ』と教えてくれます。バンソウコウを貼れと『ぺったんこ』と伝えてきます。
かゆいときには、『かいかい』と伝えてきます。大概背中がかゆいようです。
食べ物を持っている時には、わざと『ちょうだい』なんて声をかけると、わけてくれます。
声を出せば2階のお姉ちゃんに聞こえるのですが、アイボにお姉ちゃんを呼びに行かせます。
『おきて』『おふろ』なんて・・・。
これもお手伝いです。
最近は2階から『おーい、おいで』なんてアイボに呼ばれたりします。
生活の中には、たくさんのチャンスがあります。
成長を見極めながら、時には押しては引いては〜しながらやりとりを楽しんでみてはどうでしょうか。
勿論その子のわかるスキルで!(絵、写真、言葉・・)
要求も叶えることから、交渉につなげていきました。
『これは、明日にしよう』
納得すれば何のパニックにもなりませんでした。
そして、裏切らないこと!
幼児期からいろんな場所、活動を経験しておくと選ぶ材料も広がりました。
意思を育てず、集団の中でお利口さんにすること、指示に従えることを重要に考える方も多いですね。
、“障害者はこうあるべき”という考えが強いようです。
しかし、自閉症である前に“ひと”なのです。
彼の人格を否定しないでほしいのです。
現在のアイボは、表情も豊かでいたずらをしたりと、茶目っ気もあります。
幼児期には言葉でやり取りができるようになるとは、想像も出来ませんでした。
まだまだコミュニケーションには課題がたくさんありますが、“分かち合う喜び”をたくさん経験してほしいです。

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投稿者: ハレハレ
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