娘に夢の話をした。
記憶の断片を互いの視点から重ね合わせていく。
すると、
こんな家に生まれたくなかった!
大人なのに私に当たらないで!
私は悪くない!みんな周りが悪い!
子どもの頃の想いを語り始めた。
それは、彼女の今抱える問題に繋がっていた。
二歳違いの姉であるコアカは、弟のアイボに翻弄される親を気遣い、息を潜め自分を押し殺し歩んできた。
悲しむ親をこれ以上悲しませないよう、模範生を演じていた。
当時の私は、心無い言葉に傷付き、現実と未来への不安でよく泣いていた。娘は、私を悲しませ無いよう精一杯の愛を伝えてくれていたのだ。私はただできた娘と安心し切っていたのである。
彼女の本心は
本当の自分がわからない。
本当の自分が出せない。
いや、出しちゃいけない。
檻の話は、ドンピシャリとコアカにも当てはまっていた。
困ったら、助けて!でいいんじゃないのかな?
また記憶の断片を丁寧に重ねていく。
娘から見た景色と母から見た景色は、掛け違えたボタンを直していった。
まだ若いんだから、恥をかきなさい。
若い時の恥は、勲章になるよ。
話しながら、段々言葉のトーンが軽くなってきたのが分かった。
お母さんもね、実感として分かったのは、つい最近なのよ。時間掛かるよね(^ ^)
私は長い間、自分は違うと目を背けていたもの
最後に、愛されていたという実感はあったか聞いてみると、照れくさそうに『私は恵まれていたと思う。他の子に話すと、みんな違うって言ってたもの。親も子どもと一緒に親になるんだね』と。
お酒の力を借りて、本音トークとなったが、私の失敗談も役に立つなら無駄ではあるまい(^ ^)
しかし、平穏な日々では気付かない心のキズ。
悩みとは、過去に残した問題と向き合いなさい!と導いているかのようですね。

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