自閉症の息子と共に歩みながら、沢山の仲間や支援者に支えられてきました。そしてきっと、これからも〜
自閉症の息子と出会い《ジヘイショウ》を知りました。様々な出会い、失敗、成功・・・過去を振り返りながら今を綴ります。そして今、私たちの暮らす社会との架け橋になろうと思います。
【登場人物】アイボ:自閉症(カナータイプ) コアカ:アイボの姉 アカギ:父 ハレハレ:母(管理人)
2008/1/31
幼児期から体内時計というか、慣れてくると終りの時間がわかるのが、不思議でした。
現在もテレビ番組など、しっかりわかっているのです。
新聞なんて読めませんよ。
今日は木曜日、夕方ピカチュウが放送されることもわかっています。
先週の金曜日にマラソンが予定にあったのですが、本人の意思で中止になりました。
今日、バスからの帰り『あした、あるく、オイッチニ』と云いました。
でも、当日になると、しつこく「ある、ない、・・・」と確認し、結局「ない」と言わせるのですから・・・。
『マラソン、ないよ』というと、にっこり笑いました。
先週のカレンダーでも頭に入っているようです。
刻まれている時間、曜日、番組、予定・・・・。
それを頼りに生きているようです。

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2008/1/31
人は、皆関係性の中で生きています。
親子、親戚、近所、上司、部下・・・・。
甘えられる人、信頼できる人、嫌な人・・・。
そんな関係の中で、相手に合わせて変わっている自分を感じませんか?
嫌な関係の場合、両者は強いストレスを感じ合いますね。
でも、感情に隠された自分を見つめていくと、その謎が自分自身にあります。
ストレスの多い中、相手に振り回されずに、冷静さを持つことは、言葉では簡単ですが、難しいことですね。
みんなが想像力を利かせ、もし自分がされたら・・・それができればいいのですが。
関係性の中で、親子関係。
特に障がいを抱えた場合は、難しいです。
関係性が悪いから・・・なんてことは言いませんよ。
その逆で、関係性が密だからこそ、難しいように思います。
ある講演会で、互いのこだわりから、親子の鎖が絡み合ってしまい、気付かない例が挙げられました。
思春期のアイボもまた、明らかに家族を見極めています。
先日、ある本を読んでいると、イルカなどの海獣動物の子育てが紹介されていました。
赤ちゃんのときには、親がしっかり寄り添い、泳げるようになると、手を貸さないというのです。
人間の場合、どちらかというと過保護ぎみですよね。
う〜ん私もかな〜
“イルカに学ぶ”の文章に、自分の子育てを反省してしまいました。

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2008/1/30
障がいのある子と、わかった時の衝撃は、大きいものでした。
先々の不安、焦り、愛情、葛藤・・などなど。
しかし、この子育ては、たくさんの気づきも多く、私自身の人生観を大きく変えていきました。
“子を持ち親にさせていただく”って本当ですね。
障がい児を育てるのは、それなりに大変です。
忍耐と愛情に、尽きるように思います。
また、きょうだいなど(健常児)も同じように思います。
我が家では、本当に面倒見のいい子で、助けられることも多く、信頼を寄せていました。
彼女の悩みを聞いた時には、かなりショックでした。
気づいていなかったのですから。
健常だから、お姉ちゃんだから・・・で見落としていたのです。
娘の危険信号も、のちにきちんと向き合うことになりました。
彼女は第1子、いい子であることを期待され、自分がわからなくなっていたのです。
娘にしてみたら、“お母さんは、大変!だから、心配かけられない!”
そんな環境だったかもしれません。
私:『あなたの危険信号に気づけなくて、本当にごめんね。あなたは、自慢の娘なのよ。信じているから・・・』
心から謝りました。
健常も障がいも、手のかかり用は変わりませんね。
そのこともカウンセラーのサラさんに、教えていただきました。
カウンセリングの素晴らしさに、学びたくなり本や講演会に出かけたりしています。
様々な感情、人間関係は、一生の課題なのでしょうね。
サラさんから、学んだことは、
気づいた時に素直に謝ればいい〜決して遅くはない!
私自身の未熟さを痛感し、娘との距離も縮まっていきました。

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2008/1/29
12月から続いていたマラソンでしたが、最近アイボは『やりません!』と意思を伝えてきました。
月のカレンダーにマラソンと書いてあるのですが、
私に『マラソンある、ない・・・』と確かめながら、消しゴムで消しているのです。
水曜日にやることが多かったのですが、冬休みも入りちょっと予定変更もあると、マラソンという文字をマジックで消して伝えていました。
寒い時期ですし、本人が好きでやっていることではなかったので、様子を見ていましたが・・・。
すると、先週から、かなりはっきりとした意思を出してきました。
寒い中お付き合いいただいた学生さんに伝えると、『すごい!嫌が言えるなんて!』と褒められました。
ほんの短い間でしたが、体重減を喜び合った仲間です。
(我が子ほどの年齢ですが)
またまた暖かくなったら、始めますか〜
これも本人の、お心次第ですが・・・

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2008/1/28
4,5年前でしょうか、裏のお宅に3歳前の自閉症のお子さんがいました。
(もうお引越しされていませんが・・)
たまたま、署名活動をしていて伺ったところに、自閉症と判ったばかりのお子さんがいて、若いお母さんとご縁ができました。
赤ちゃんもいて、若いお母さんは、とても悩まれていました。
転勤で来られて4か月くらいしかいなかったので、浅いお付き合いしかしていませんが、昔の自分と重ねながらよく話をしました。。
小さいお子さんて、本当に可愛いですね。自閉症特有の行動も愛おしく思えたり・・・。
ある日、療育から帰った若いお母さんは、
『今日はやりとりができませんって言われたの』と沈んでいました。
確かに、少々多動気味の彼は、自分の興味のあるところにしかいきません。
その日は、オオバコの葉に、興味を持っていました。
同じ目線で、オオバコを見つめ、葉っぱを一つ採ったところで、『ちょうだい』というと私の掌に葉っぱをのせてくれました。
『今、やりとりできたよ!できるじゃない!』とすぐに報告!!!
やりとりは、育てるものです。
彼の中にもオオバコの葉のように、たくさんの芽が出ているのです。
出来ないことを探すより、できることを一緒に見つけてあげた方が、どんなに幸せだろう〜と感じました。
今頃、たくましく歩んでいるのだろうと思います。

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2008/1/27
最近ソーシャルスキルの本も多く出版されていますね。
ソーシャルスキルは、軽度の方に有効ですが、そうでない子(アイボは重度)にも、有効のようですよ。
日ごろから、肯定的な言葉かけは当たり前です。
たとえば、跳ねるのは、トランポリンならOK!とか。
否定だけでは、どうにもなりません。
よく×だけで、伝えようとされますが、どうしていけないのか伝えていますか?
壊れるから、怪我をするから・・理由はありますよね。
本人が納得するように伝えなければ、問題は解決しないように思います。
最近アイボは、ヒータークンを叩きました。
思春期の吐き出しは、そう簡単ではありません。
いつもあなたを温めてくれるでしょうに〜
朝はヒーターの前がお気に入りの場所です。
そこで、ヒータークンに吹き出しを貼り付けました。
『いたい、やめてください』
今のところですが・・・効果がありました。


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