映画の部屋　「ScarletとMelanieの観賞日記」

評価(^_^)v★★★☆☆
「エルミタージュ幻想」のソクーロフ監督が、ヒトラーやレーニンを描いてきた3部作「20世紀の権力者」のひとつとして、これまで誰も描いて来なかった昭和天皇をテーマとした作品。
神と崇められる天皇の苦悩、その天皇を救い出す皇后の姿。悲喜劇的で淡々としたストーリーで、今までベールに隠されていた「人間としての昭和天皇」が描かれている。「あ、そう」という相槌、神扱いされることへの戸惑い、ユーモアにあふれ鷹揚とした立ち居振る舞い、そして、マッカーサーと対しても揺るがない姿。世界の政治家、偉人たちが、その人間性にひかれた、という逸話も納得できる。
セピア色の幻想的な美しい映像で、日本人の描写もよく描けていて違和感はなく、他の登場人物としてはマッカーサー以外の人間像は描かれていない。ただ、セリフが聞き取り難く、前半がやや単調の感。
この映画は必ずしも史実通りではなく、また描かれた天皇も歴史上のモデルと一致してはいない。ましてや日記でも公開されない限り、その時の心理を知ることは不可能。あくまでも創作、フィクション。

製作国：ロシア／イタリア／フランス／スイス／　時間：１１０分　製作年：２００６
監督:アレクサンドル・ソクーロフ/
脚本:ユーリ・アラボフ/
撮影:アレクサンドル・ソクーロフ/
キャスト:イッセー尾形/ロバート・ドーソン/桃井かおり/佐野史郎/
　　　つじしんめい/田村泰二郎/ゲオルギイ・ピツケラウリ/
　　　守田比呂也/西沢利明/六平直政/戸沢佑介/草薙幸二郎/
　　　津野哲郎/阿部六郎/灰地順/伊藤幸純/品川徹/

ストーリー：昭和天皇は軍事行動を停止するよう国民への呼びかけを行った。宮殿は米軍の爆撃で焼け落ち、昭和天皇は地下の防空壕か、皇居内で唯一無事だった石造りの建物である生物学御研究所で暮らしている。庭師のように質素な身なり。追いつめられた日本の状況。心の安らぎは、生物標本を眺める時以外にはない。東京が焦土となる悪夢にうなされる、天皇の底知れぬ苦悩。そして、連合国占領軍総司令官ダグラス・マッカサーとの会談の日が、訪れる。

「彼は、あらゆる屈辱を引き受け、苦々しい治療薬をすべて飲み込むことを選んだのだ。」（監督言）
「…世界には人類の文明を守る番人のような国が二つある。それがイギリスと日本だと思うんです。…」（監督言）
マッカーサーの「アングロサクソンが４５歳の大人だとすれば、日本人は精神的にはまだ１２歳の子供みたいなものだ」という言葉に対し「とんでもない、正反対ですよ。世界には未成年国家が二つある。一つは早熟なませた子供で、もう一つはいつまでも成長しない子供です。それがアメリカとロシアです。」（監督言）

第55回ベルリン国際映画祭のコンペ部門に出品
第13回サンクトペテルブルク国際映画祭でグランプリを獲得/span>

投稿者: scarlet

詳細ページ - コメント(0) | トラックバック(0)

2006/9/22

「アンドレ・リュウ」　　音楽

アンドレ・リュウ（指揮＆ＶＬ）

with Johann Strauss Orchestra
20069月22日(金) 7:00PM at東京国際フォーラムホールA
クリックすると元のサイズで表示します

(^_^)v★★★★☆
アンドレ・リュウの弾く「騎士の入場」でフォーラム５千人の客席の間をオーケストラのメンバーが入場。コンサートが始まると会場全体が一体になり、曲に合わせて拍手・ハミング・ダンスあり・笑いありの大サービスのファンタスティックな２時間半。
しかしオザナリノ楽しいトークよりもっと音楽を！っという感ありでした。

1949年10月1日。オランダの音楽家・指揮者・ヴァイオリニスト。マストリヒト出身。
指揮者である父のもと5才の頃からヴァイオリンを始め、ブリュッセルのコンセルバトワールを主席で卒業。兄弟もみな音楽家として活動。サロン・ミュージック・アンサンブルを結成し、編曲、指揮、トークと一人何役もこなし、華やかで親しみやすいステージングが話題を呼び、各地でコンサート展開をすると同時に自費製作のCDを発売し、“世界のワルツ王“と呼ばれるに至る。
「音楽は楽しむもの」という信念のもと、人々にクラシック音楽を楽しく・気軽に楽しめるように、各種ユニークな演出を試みながら指揮･演奏をするスタイルをとり、ヨーロッパやアメリカで爆発的な人気を誇っている。世界中で演奏活動を行い、近年、日本をはじめ、アジア各国でもその演奏は知られるようになった。2002年公開の映画『千と千尋の神隠し』（宮崎駿監督）の主題歌を演奏するなど、日本においても近年知名度が高くなった。自身でヨハン・シュトラウス・オーケストラを結成し、ヨハン・シュトラウス2世などのウィンナワルツに特に造詣が深いことでもしられている。
（Wikipedia UniversalInternatonalArtistIndexより）　
2001年　念願の日本コンサートを実施。
2002年　日本全国ツアーを実施
2003年　日本全国ツアー10都市17公演
2004年　日本全国ツアー11都市18公演
2006年　日本コンサート
Andre Rieu公式サイト
AndrerieuFans.com

投稿者: scarlet

詳細ページ - コメント(0) | トラックバック(0)

2006/9/16

「雲門舞集」　　舞台

クラウド・ゲイト舞踊団

Cloud Gate Dance Theatre of Taiwan
２００６年９月２１日（木）at 新宿文化センター大ホール
プログラムA 「行草」Cursive　(70分)
クリックすると元のサイズで表示します

林懐民氏率いる台湾を代表するコンテンポラリーダンスカンパニー「雲門舞集」（クラウド・ゲイト舞踊団）の日本公演
創始者、芸術監督：リン・フワイミン
"台湾の至宝”と呼ばれる究極の身体美からほとばしるエネルギーの躍動。
クラシックバレエモダンダンスなど西洋のテクニックに加え、瞑想、気功、武術、京劇など東洋の思想と文化を根本に据えた独自のダンススタイルで深い精神性と高い技術は世界の舞踊界でも高い評価を得ている。驚くほどの身体能力で、林懐民の独自の世界を現出している。

投稿者: scarlet

詳細ページ - コメント(0) | トラックバック(0)

2006/9/16

「パビリオン山椒魚」　　映画

パビリオン山椒魚
ＤＶＤで観賞
クリックすると元のサイズで表示します

上映時間 98分
製作国日本
公開情報劇場公開(東京テアトル＝スタイルジャム)
初公開年月 2006/09/16
ジャンルコメディ／ドラマ

監督：冨永昌敬
脚本：冨永昌敬

出演：
オダギリジョー
香椎由宇
高田純次
麻生祐未
光石研
KIKI
キタキマユ
斉藤陽一郎
杉山彦々
津田寛治

【解説】
「亀虫」や「シャーリー・テンプル・ジャポン・パートＩＩ」といった自主制作の短編、中編作品で注目を集めてきた冨永昌敬監督の初の長編劇場用映画。自称天才レントゲン技師の主人公が、伝説のオオサンショウウオの誘拐という事件を発端に奇想天外な物語に巻き込まれていく。主演は「メゾン・ド・ヒミコ」のオダギリジョー、共演に「リンダリンダリンダ」の香椎由宇。
　自称“21世紀の天才レントゲン技師”こと飛鳥芳一はある日、第二農響会長・香川から奇妙な依頼を受ける。それは、かつてパリ万博に出品された伝説の動物国宝であるオオサンショウウオの“キンジロー”が本物かどうかレントゲンで調べてほしいというものだった。キンジローは二宮家が代々運営する“キンジロー財団”によって大切に管理されていた。依頼を引き受けた芳一だったが、そんな彼の前に、二宮家の美人四姉妹の四女あづきが現れる。
（allcinema ONLINEより）

オフィシャル・サイト

(^_^)/★★★☆☆
コメディかと思ったらサスペンス？？やっぱりコメディでハッピィ！
結構楽しめました♪

投稿者: scarlet

詳細ページ - コメント(0) | トラックバック(0)