
国際宇宙ステーションやスペースシャトルをひととおり味わってみると、思っていたほどおいしくないことを改めて認識する。
国際宇宙ステーションはどこから見ても「科学実験室」だし、スペースシャトルは「定期バス」だ。そんでもって、これだけ膨大な国際協力を動員してやってることは地味な「宇宙実験」だし、宇宙飛行士への最短距離は「科学者」になることらしい。
シャトルは決して「第2宇宙速度」の秒速11.2kmを超えようとしない。いつまでたっても地球の重力から脱出することなどないのだ。
コロンビアが初めて飛んだときに胸に湧き上がったのは、その辺に落ちてるSFさえ軽く凌駕するような圧倒的な科学技術への期待。でも行き先がフロンティアじゃないことはわかっていた。
国際宇宙ステーションの建設が始まったときもそうだ。見えていたのは科学実験の延長にある国際ビジネスの行方。「宇宙基地」などにはならないことなど誰でも知っていた。
宇宙ステーションでシャトルにでかいブースターを付け、背中に「着陸船」を載せて月や火星に冒険に出かける・・・そんな、時間と金を浪費するだけの使い方、偉い人たちがさせてくれるわけがない。(科学実験で元が取れる保障もないが)
それでも宇宙開発はシャトルのプラモデルが懐かしの絶版プラモ化するほどの長い間続いてきた。それはありがたいことだと思う。
だけど、そろそろ次のフロンティアへ・・・行かないかい?
ラグランジュポイントへ「宇宙基地」を建設。一気に行かないかなぁ。
フロンティアへの冒険が停滞した人類・・・はっきり言って「つまらん」
わくわくしないのだ。

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