
欧米で大評判の新型ブラウザ「Firefox」の日本語版ダウンロードがついに開始された。ダウンロードは
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/さて、ホームページオーナがとりあえず知りたいのはセキュリティ云々などではない。まず自分のホームページの「再現性」が心配だ。いくら安全なブラウザだとしても、今までに作成したページをIEのときと同じに表示してくれなくちゃ、過去何度も繰り返されてきた「各種ブラウザ対応」の愚かな仕事がまたしても増えるだけ。冗談じゃない。
結果は・・・うん、これなら合格! RSSリーダも俊敏で気持ちいい。
表示がおかしくなるところも確かにあるが、どちらかというと曖昧に記述されたHTMLをIEがうまく解釈して表示していた部分や、IEの方がおかしいと分かっていながらIEでうまく表示されるように記述していた部分がほとんどだ。
前者はスタイルシートをきちんと記述することでほぼ完全に同じ表示にできるので、最近のスタイルシート対応のHP作成ソフトで作られているページはほとんど問題ないと思われる。
問題は後者だが、ほとんどはあまり利用頻度の少ないタグでの問題だったり、フレームサイズを1ピクセル単位でコントロールしているようなページでのわずかなズレ程度なので、「そのうち直すね」と言っておいて忘れちゃえる程度がほとんどだ。
ここでは、Firefoxで気になった部分について順次メモっておく。
●フォントの違い
使い始めていきなり戸惑うのがページの「明朝体」表示だ。これだけでガッカリする人もいるだろう。でも、これは1箇所設定を変更するだけでIEと同じになる。
[ツール]-[オプション]-[全般]-[フォントと色]を選び、「serif」の書体「MS明朝」を「MSゴシック」に変えればいい。
●改行ピッチの違い
すべてのフォントサイズを試してはいないが、改行幅が指定されていない場合はFirefoxの方が改行幅が広いようだ。これはスタイルシートに改行幅の指定を入れることでIEと同じになる。(Operaも同じ値で同じになる)
例 BODY,P,TD { font-size : 13px; line-height: 1.1em}
ほとんどの微小なズレは、改行幅をきちんと指定してIEで調整しなおせば問題なくなると思われる。
●タグの表示方法の違い
<marquee>タグ 表示幅より長い文字列を記述すると、文字列が表示幅で改行されてしまい、2行、3行になった文字列が流れていく。これはOperaでも同様なのでIE(1行の電光掲示板になる)が少数派となってしまった。
めんどくさいので対処方法は「そのうち」
●ボーダーの違い
テーブルのボーダーの色(または質感)が違うようだ。セルの中塗りとボーダーの色を同じにしても、なぜかボーダーが明るく浮かび上がる。
めんどくさいので対処方法は「そのうち」
●フィルター効果
スタイルシートの「filter: shadow」(画像に影をつける)が効いていない。他のフィルターは未チェックだが、これはOperaでも効かないし・・・
●ブラウザの種類
サーバへ渡されるブラウザ名が意外に問題だ。特にブラウザの種類を判別しているCGIがまずい。「ネスケはだめだ」、「お前なんか知らない」、「IEで出直せ」とか失礼なこと言ってくる。CGI側の修正も必要だ。

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