昨日、マリアンヌ・フェイスフルの『やわらかい手』を観た
マリアンヌ・フェイスフルと言えば、『あの胸にもう一度』というアラン・ドロンとの映画のワンシーン
黒皮のジャンプスーツに全裸の身体を滑り込ませ、早朝大型バイクで駆け抜けていく若い人妻
若い頃の私には、スクリーンに広がる彼女は夢のようだった
その彼女が、あれこれあって「麻薬やアルコールで、天使から娼婦のごとく身を持ち崩したスキャンダル話」は何処かで聞いていた
3年ほど前、そのマリアンヌ・フェイスフル主演の映画『やわらかい手』が、かなりエロティックな内容でもあり話題になり、彼女が立ち直っていたことを知った
昨日の私は、彼女への好奇心が先にたった
最初の場面、「太って、だらしない感じ」のしゃがれ声が特徴の中年女性が出てきて、これがあの彼女?か・・
美しく年を重ねる人もいるのに・・と、『八月のくじら』に出てきた90歳の女優たちが頭をよぎった
映画の一場面
ストーリーは、映画紹介での刺激なことは内容の一部分であり、静かな暖かい映画だった
初めは、あの可憐なマリアンヌ・フェイスフルの変わり様に驚いてた私だった
しかし、映画の中のマギー(マリアンヌ・フェイスフル)は、見た目は年をとった田舎のオバちゃんだが、初々しくて優しくて、潔く強くところもあり、どんどん素敵にみえてきた
この役は、どん底の苦渋を舐めた彼女だから出来たのだろう・・
最後の場面のkissシーン、ふだんは中高年のキスは苦手だが、私もkissがしたくなってしまった

0