土曜日のオフ会で、「私の彫刻作品は全部保存しているのか?」と言う話が出ました
石膏・紅茶にて着色
写真の作品は、私の初めての県展入選作品で思い出の多いものですが、今はこんな状態です
表面の石膏が朽ちて、補強のために中に入れてある芯の材木が見えます
これは、等身大以上の大きな作品で制作には本当に力を注ぎました
でも、後でみると大きいだけに至らなさが目立ち、万一個展をやる機会があってもこれを人目に触れさせたくはないと思いました
県展開場にて
他の人の作品も、公園などのブロンズと違い、ほとんどが石膏に着色です
それでも、思い出多い作品ですから捨てたいとは思いませんでしたが、写真で観てお分かりのように、底面積が大きいので保存に場所がいります
作品が増えると、保存には本当に困ります 仕方なく、一番場所取るものを捨てる事にしました
塑像は、粘土のまま乾燥ひび割れ破損しますから保存できません 最低限石膏取りをして石膏の形にしますが、これは簡単には壊れないように作るために、今度は捨てるとなるとまた大変です ゴミとして有料ですし・・
そこで、庭のある我が家では風雪に晒して朽ちると言う方法とりました
今、改めて作品の写真観ると胸が痛みます
たくさんのデッサンをして、何十時間もかけて作り上げ、苦しい石膏取りもした私の初期作品 いい作品とは言えないけれど、何故捨ててしまったのか・・・
今観るとデッサンも下手くそです デッサンがちゃんとできない時は彫刻もヘタです
私は制作のために、息子がまだ中学校でありながら卒業式にも出なかったような親ですが、彫刻保管のために子供たちの机を捨てる親ではありませんでした(笑)
大きな作品を作る「女性の彫刻製作者」には独身が多いのですが、家庭との両立は難しいと言われています

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