17日土曜日の夜、
目黒区美術館で始まったガレ展のブロガー招待の内覧会でした
当選した時、SNSの日記にこんな記事書いています。
「今朝のメールで、
↓の「エミール・ガレの生きた時代」ブロガー募集の当選通知が届きました
http://www.mmat.jp/event/Galle/bloger.htm
今回当たるのはたった15名、抽選結果は20日以降とありもう何日もたっているので外れたと思っていました。
嬉しい〜〜〜!
ガレ好きなのにまとめて観た事なく、空いているところで観られるって最高だし、「写真が撮れる」のが嬉しいのですよねぇ〜
と言う事で、今回は「個々の作品写真も撮って良い」破格の扱いでたくさん撮って来ました。
今までの場合、作品は会場の一部としての映りこみ以外は禁止でしたが、たぶん著作権の関係だろうと思います。
今回は、出品作品の大部分が
黒壁美術館ということからでしょうか・・
最初に、学芸員の石崎さんからブロガーへこの招待にたいする説明が少しあり、その後一緒に周りながら作品や背景の解説があり、レセプション&パーティ、自由観覧でした。
私のガレのイメージは、こういうランプでした。
実際には、電気が発明されたのが少し遅くて、ガレのランプの制作はわずかの2年かしかないそうです。
石崎さんは「残念ですね」と言っていましたし、私ももっと色々なランプは観たかったとは思います。
でも、生年がランプ制作にピッタリで下の写真の作品はなかったのなら、これで良かったとも思いました。
これらは会場の入り口にあり、これを観た時この展覧会いいな〜と思いました。

これらのガラス器、その色合いや模様に目が話せず、どうにか光透かしたところが分かるように撮りたかったのですが、私の腕と私のデジカメでは繊細な色やすっきりした形が出ませんでした。
セミの羽より薄そうな、現存しているのことに感謝する器です
ガレはガラス器だけでなくて、家具や陶器の作家でもありました。
ガレの家具は優美で、象嵌など十分に手をかけていながらも、全体のデザインはロココ時代の物やライバルの作品と比べるとスッキリしています
和室に置いても違和感がなさそうな、和家具の雰囲気もあります

机にガレのサインが象嵌してあり、芸術家と言う自負が見えますね
家具の表面の模様は木による象嵌(ぞうがん)です。私はこの時まで、象嵌とは螺鈿(らでん)のことと思っていました。 ガラス作品には、マルケトリー技法と言う象嵌もありました。
この模様、日本的でしょう・・ 大琳派展の作品を思い出しました。
彼は、ヨーロッパの伝統にアジア的感性をあわせ持った作品を作っています。
日本から発信しているって嬉しくなります。
ガレは融合の美が得意だったと解説されましたが、それって日本人と一緒ですね。
左:蛙模様は北斎漫画から取ったとか・・ 右・ヨーゼフ・ツィッヒ&ブクォイ工房 まるで漆のようですがこれでガラスです
1900年パリ万博に出品され、ガラスを日用品から芸術に押し上げた記念的作品
家具:マジョレル作品 ランプ:ドーム兄弟&ヨハン・レッツ・ヴィトヴェ工房作品
今回の展覧会は、「エミールガレの生きた時代」ということで、彼の作品だけではなく「彼が幼少からかこまれていた物」や「同時時代のライバル作品」の展示もありました。
アール・ヌーボーは彼の一部であり、そこに至る長い時代を経ています。
そして、パーティの軽食に出身地ナンシーの名物ということで、マカロン、マドレーヌ、キッシュがありました。
美味しかったからと言う訳でないですが、こういう「彼を理解して欲しいという」、美術館サイトの気持が私たちを惹きつけます。
イブ:19世紀後半から20世紀初頭(参考作品)&机:19世紀中頃
惹きつけると言えば、今回の作品の持ち主・黒壁美術館館長さんのお話です。
黒壁美術館は関東ではほとんど知られていません。そこで、今回「初めての関東への貸し出し」から関東での知名度が上がり、これから長浜を通り過ぎないで黒壁美術館に寄って欲しいとのことでした。
パーティで知り合った「
東京クラシック散歩の若い女性ブロガーさん」と、あそこには行きたいね〜と。
ヨーロッパとアジアが融合したガレの作品を「ほの暗い漆喰壁の畳の部屋」でみたらどんな雰囲気でしょうか・・・
湖北には十一面観音像を追いかけたことありますが、その時私も知りませんでした。行く時には、十一面観音も観て来てねと密かに応援します(笑)
いつもは図録の文章を丁寧に読むということはないのですが、今回は石崎さんのしてくださった解説をちゃんと分かりたくてシッカリ読んでみました。黒壁美術館館長・鈴木潔氏の解説、自分で読むだけより頭に入り楽しめました。
ギャラリーツアー、15分くらいでこれだけ概要が分かるのは嬉しく自由観覧もあるならまた参加したいと思いました。
そして、開催初日がレセプションとは珍しいと思っていたら、「展示が間に合わなくて今夜になった」とお聞きしました。
「こんな繊細な物を扱う展示にはどれだけ気を使ったことか、搬入や搬送もさぞ大変だったろう」と、この機会を作ってくださった目黒区美術館と貸して下った太っ腹な黒壁美術館に感謝します。
参考記事
「ガレ展」内覧会− 序−」http://star.ap.teacup.com/aoisora/1004.html
「大琳派展」 http://star.ap.teacup.com/aoisora/929.html
「北斎展」 http://star.ap.teacup.com/aoisora/310.html
「十一面観音像めぐり」http://star.ap.teacup.com/aoisora/716.html
図録を見てると私が見ていない気に入った作品があり、見落としたのか?展示替えがあるのか?と出品目録や美術館のHP観たのですが分かりません。
私は展覧会で隅から順番に観ていかず、部屋の入り口や中央に立ち「気に入った物から見る」なので、見落としたなら残念でした。(−−;

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