昨日の夕方、虹を見た
最初はよく見ないと気付かないほどの小さな虹だったが、少しずつ上に伸びていくところだった
二重虹も薄っすらと見えた
私には、虹と言うと忘れらない思い出がある
就職して初めての夏休み、一週間の「北海道ひとり旅」に出た
「網走から旭川」へ列車で向かった
窓から見える風景は、何処までも続く緑の大地で、その空と出会う大地の端っこには山並みや家々がなく空だった
緑の大地の上に広がる空は、限りなく広かった
旭川までずいぶん遠いと思ったが、あの頃3時間くらいだったろうか・・
その間に激しい夕立があった
雨上がり、青空と緑の大地にコントラストに見とれていたら、その緑の大地の端から端までの「大〜きな半円形の虹」が現われた
列車は、ゴッゴッゴッと草原中を虹に向かって進んでいく
この大きな虹を、列車内の誰もが見ていない
「虹が出ていますよ〜!!!」と、私は列車内の人に叫びたかった
誰も気付いていない事が不思議だったが、ひとり旅の私のように窓の外ばかり見ている人はいないのだろう
どんどん列車が虹に近づいていく そして、虹が消えた
後を見れば、なんと虹があるではないか!!!
【虹のトネンルをくぐった・・・】
虹を抜けられるはずないが、あれは北海道の広い大地の光の魔法だろう・・
あの時の感動は、小学生の時に見た皆既日食と同じように私にとって心の宝物
今なら、きっと列車内の人にも教える事が出来るだろうな・・

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