先日、渋川に行くことになったいきさつは
「Web友だちが待つ街へ」で書いている
彫刻が縁で行きたくなった街なので、駅前で【桑原巨守(くわはらひろもり)風と花】が出迎えてくれたのは嬉しかった
そして、彫刻がとても映えるように設置されているのも素敵だった
街の彫刻も観たのだが、こちらも環境がいい こちらはマロニエの街路樹のある川の中に彫刻の為の場所が作られ設置されていた
今までたくさんの野外彫刻を観て来たが、これだけ恵まれた環境にあるのは珍しい
今までの一番は仙台の野外彫刻だった
ここは、設置場所を決めてから作家に観てもらいそこに合わせたものを依頼すると聴いているが、ここは街と彫刻との調和が心地よい
* 彫刻のあるまちづくり
一時、何処でもかしこでも野外彫刻の設置がなされ、彫刻公害という悲しい言葉が生まれた ただ、あればいいと思っていた人がいたから生まれた
作品としての質はともかく邪魔になるばかり・・と言うものや、これを市民のお金をかけて展示するのは誰かと裏で結託しているのではないかと言う作品もある
そして、
桑原巨守彫刻美術館に行ってまた驚いた
ここには氏のすべての作品の原型が保管されているそうだ だから、順次ブロンズにして作品の入れ替えもしていると・・ この「すべてをここに委託している」ということが凄いのだ
「作家の出身地」に記念館や美術館があることは多いのだが、残念なことにその作家の代表作は国立美術館やお金持ちの美術館や何かで縁があったところが抑えていて、その作家の最高作品が地方の美術館にまとまってあることはない
彫刻も「ブロンズ作品」の場合は、1体ではなく5体くらいある事は多いからまだいいのだが、それにしても全部とは・・ これは生前作家との信頼関係が大きくあったのだろうと想像する
この彫刻家は、なんと幸せだろう
高田博厚 遠望
また、この街にはこの作家以外にたくさんの彫刻家の野外展示作品があるようだ
市役所にあるものを観た 高田博厚氏のとてもいい作品だった
ただ、雨風にさらせれ、ブロンズの表面は雨垂れの縞模様になっていた せっかくのいい作品なのに・・と、キレイに洗ってあげたくなる
野外彫刻は、ほとんどの物がメンテナンスがされていない話を一緒に観た友だちにした
それを知り、この街に住む友は心を痛めてくれた
そして、こんな記事が新聞に載り、自分たちの気持が通じたのかと喜んでくれた
http://blogs.dion.ne.jp/idobatakaigi/archives/5724344.html
私が彼女の街の彫刻を観たがったことから、彫刻に関心を持ち愛してくれる人が増えたのがとても嬉しい
彫刻も、人のように愛されてこそ生き生きする

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