この記事は、途中まで書き続きにしてありました 今日続きを書きましたが一緒の方が読みやすいかと思い前半が重複しますが、一つにして今日の記事としてのせました
先日の日曜日(4/23)、群馬県立館林美術館で
「ウィリアム・モリス展」のオフ会を開催した 目的は「モリス」ではなく館林美術館なので、【館林美術館ファン倶楽部】の集いと言ったほうが当たりだろう
いつものように見事な景色の中に、美術館が出迎えてくれた 当日は3人集まり、その中の一人はここは初めて・・ 感激して写真を撮りまくっている 「展覧会の後お庭を歩くから」と、せかして展示場へ向かう
ロビーから彫刻室を望む&美術館へのアプローチ
ウィリアム・モリスはイギリス人で、芸術家としての才能と共に「モリス商会」を設立し、テキスタイルや壁紙・家具、果ては教会のステンドグラスまでデザインし制作している
私はテキスタイルを眺め、これは布に知識のある人(概して女性)と観たかったなと思った (若い男性2人と一緒なのに、手にしてしまうとなんと贅沢言うのでしょう) ウールやシルクの素材の違い値の違い、段通や三段織り、ジャガード織り、男性にはわからないだろう・・
シルクが入ると光沢が出るよね
凄く贅沢だね、高いだろうね
どんな人が使ったのかしら?
これはいったい誰が織ったのかしら?
なんてオシャベリしかった
パンフレット
観るだけでもきれいではあるが、インテリア用品なので、「産業革命」当時のどういう階層の人が手にしたのかなども気になった
壁紙は木版とあるのだが、「一枚一枚刷ってるのか?」と考えた これは原版? とてもキレイで印刷には見えない でも、この大きさの木版なんてとても無理だろうと思いながら進んだ
この後、家具やステンドグラスに向かった
ステンドグラスは、ひと部屋の四方の壁がステンドグラスになっていた まるで本物のように、後ろから光が射しているようだった
写真でないことは分かるのだが、美術館にステンドグラスが運べるはずも、部屋を作れるはずもない 後から
Takさんの blogで知ったのだが、これは「バックライトフィルム」という手法だそうだ これは汐留の松下ミュージアムからの巡回なので松下がこちらにも協力しているらしい
ともかくキレイだった 松下ミュージアムでは一列の展示と聞き、松下の手法はこちらの方により魅力あるものになっていたことを知る
「ウィリアム・モリス展」と言っても、これはモリス商会の作品が展示されているので、すべてがモリスのデザインではない
このステンドグラスなどもそうです ロセッティやバーン=ジョーンズもデザインしている
会社を成功させる人は、優れた人を集める力があり、その人たちの持つものを存分に発揮させられる人と思う モリスは自身のデザイン力も研究心も素晴らしいと思うが、優れた人が集まる魅力のあった人とわかる
家具は、あまりに華奢で大きなイギリス人が使ったら壊れるのではないかと心配になった でも、人気のシリーズというのだから、堅牢さに問題はないのだろう
最後にビデオがあったのだが、これを観てやっと壁紙の謎が解けた
やっぱり手擦りの木版だった 大きな1m四方もあるような版木に持ち手を付けたもので一枚ずつ一色重ねています
たしか北斎展の感想にも書いたのですが、多色木版画はずれないことにとても技術がいります それがあの大きさだ・・ どんなに腕力もいるでしょうか・・ 私があの壁紙を使ったなら、あの職人たちに足を向けて寝られないでしょう
同じ会場の最後に「ロセッティとバーン=ジョーンズ―モリスをめぐる作家たちー」がありましたが、こちらはもう一度行くもりです 「花からの連想の絵」なんて、一枚ずつゆっくりみたいものです

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