雲があるもの半月峠からはぐるりと山が見えた 私の憧れの山々が見える 皇海山・庚申山・日光白根山・などなど・・ ここの山案内図は尾根が綺麗に記されていて山がとても分り易い
ソコにマイクロバスが一台やって来た 半月山って団体で登る山?と思っていたら、大学の講習だそうだ
ここ半月峠からは、美しい山の真ん中にドドド〜ン!とむき出しの山が広がっている 日本初の公害といわれる足尾銅山の亜硫酸ガスと山火事によって森が枯れた松木沢だ
講師が説明していたので後ろで一緒になってを聞いていた 私は今までことに興味は持っていなかったが、いったいこれは何年前のことか、今植樹が行われていることなど気になった
帰宅してからネット検索してみたら、もう100年以上前と知り100年経てもあの禿山であることにショックを受けた あそこは急な崖なので植樹は辛い作業らしい 山に土がないので、土と苗を持って上がるそうだ 植樹された部分が、小さなパッチワークの切れ端のように見えていたことを思い出した 小さな小さなパッチワークで山を埋め尽くすには、あとどの位かかるのだろう・・
半月山は、ここから登り30分のコースだ あらら・・これでは上まで登れるかしら?というほどに息が上がった 元気な頃登った時には、ここは展望のために登るごく気楽な印象があったが、案外急な坂だった 下りが怖いだろうなと思う石の多い道もあった
この山は頂上では何も見えないが、手前に男体山や中禅寺湖を見渡す展望台がある
ドンドン雲がかかって来たが、男体山も中禅寺湖も、遠くには今夜泊まる湯の湖の方に湯滝まで小さく白く見えた 今度は青空の日に、空と男体山が映るところを眺めたい ここはNHKが日光の中継に見せる場所だそうだから、TVからが先だろう・・
何も見えずとも一応頂上まで行ったら、降り始める前に70人という団体とあった 60歳というよりは70歳の団体だった 自分たちの身体は除けてくれるのだが、登山道にストックを突き出している人が多い これじゃわざと突き出して転ばされるみたいだななんて思いながら、私の上がり難い足を気を付けて歩いた
殆ど降りかえた時に、ポチ、ポチ、と雨が来た もうすぐで良かったねと言っていたらたちまち激しい降りに・・・ 私たちは車に駆け込みかろうじてずぶ濡れになることは避けられた
さっきの団体さんはどうしただろうと気になった アレでは雨具を着る前にずぶ濡れになってしまったのではないか? あの坂は濡れたたぞ歩き難いだろう
もし、私があの雨に遭ったならと思うとぞっとした 実は、登り30分なので侮り、雨具もライトも食料も持たなかった もし、上の方で降られ、急な下り道に滑り足を怪我でもしたら、ずぶ濡れで助けを待ちながら震え上がっただろう もし、暗くなるまで待ったならいったいどうなるのかと思った
どんな山でも、雨具と携帯食やライトを持って歩こうと思った経験だった
それにしても、あの人たちはどうしたのだったが気になる ニュースに出ないから無事なのだろうが、肺炎でも起こさなかったろうか・・

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