7月14日に日本語の大家の
大野晋さんが88歳で永眠された。弥生時代をもたらした稲作と鉄器技術のルーツが実は南インドにあり、
海のシルクロードを伝わって朝鮮半島を経由して日本へ入ったという仮説には大変興味がある。
稲作や鉄器に係る技術用語に
タミル語が使われていたわけである。「
ねずみの嫁入り」の昔話も稲作技術と共に伝来したと少なくともわたしは考えている。ただし、稲作技術に関する言葉がタミル語だからと言ってもタミル人が日本人のルーツではない。
それは、パソコン技術に関する言葉が英語なので、英語を話す人種が日本人のルーツであると言うのと等しく間違いである。タミル語は比較的新しい日本語のルーツの一つにしか過ぎないと考えるのがよいと思われる。

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