右脳と左脳の両方を一緒に使うと脳の活性化が盛んになるという最新脳科学の実験報告がある。したがって、直観のみに頼るのではなく又論理のみで展開するのでもなく、両方を同時に平行して思考することが良いらしい。言ってみれば「
右脳と左脳の二重奏を奏でる」のが脳にとっては都合が良く、効率も良くなるという理屈だ。
更に、
小脳の内部モデル獲得のプロセスが見えてきたという。繰り返しの結果、運動能力が付くこと、例えば逆上がりができるようになる過程や、百マス計算トレーニングで短時間に答えを出せるようになることなどは、まさしくこの内部モデルを形成していることに関係しているのだ。パターンを作り上げて余り意識しなくても、ある動作や作業ができてしまう現象は古くから言われて来た「からだで覚える」ということである。失敗を恐れずに繰り返して実践することで
自らのパターンを作り上げるのだ。
さて、ここで「国家の品格」で言うところの情緒と論理と形・道(武士道)を思い浮かべよう。すると、情緒=右脳、論理=左脳、形・道=小脳(内部モデル)に等しいことが見えてくる。
小脳、右脳、左脳の「三位一体脳モデル」を提唱した脳科学者もいるが、脳科学も三拍子で考えると旨く行くのではないかと思われる。

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