人の山の話の中で、鳳凰三山の記事を読むと胸が痛くなる
また、あそこを歩けたらどんなに嬉しいだろうか・・
あの頃、7月に甲斐駒歩き、8月に鳳凰三山、次に北岳と次々と山を目指していた
初めての3000m級の山甲斐駒は、途中から霧が出て雨になってしまい、せかされてせかされて、辛くて途中から泣きながら歩いたような山だった
北沢峠、早朝の5時から歩き出し12時には降りて、テント撤収して1時のバスに乗ったのだから、後から初心者にはハイペースだと知った
それから比べると、鳳凰三山は楽しかった・・
初日、「7時のあづさ」で新宿を出て、夜叉神から入リ薬師小屋泊
歩き始めたばかりの夜叉神峠、既にここでテント張っているグループがたくさんいて驚いたものだった
リーダーに「学生じゃないんだから、それなりのペースで歩く癖を付けるように」と、言われる
南御室小屋の手が切れそうな水の冷たさ、美味しさ忘れがたい ここに泊まる人が多いそうだが、私たちはその先の薬師小屋まで・・
私がいては、小屋に着くのは5時になってしまうだろうと言われていたのに、3時には着いた気持ちよく歩けた山だった
そして翌日は、キレイな青空
オベリスクも途中まででも登ってみたし(いい気になって登ったら下りが怖かった)、忘れられないのは、白砂の中に咲くタカネビランジ
私は、それほど高山植物に目が行かないのだが、これはもう一度見たいと夢見るほどです
薬師小屋には見事に嫌な思い出と良い思いでと両方あるのですが、それはまたいつか・
次の北岳は、霧、雨、雪となってしまい、青空の山はここだけ・・
あのままずっと元気だったら、と思ってしまう私です
あの頃、私は心肺機能がいいので登りはいい線行くけれど、「下りはまるで別人」と言われ、トレーニングに励んだものだった

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