2001/4/16
長年二幸
13・4・16
今朝の霊夢には、「長年二幸」との漢字四文字が映って来た。
其れは、聞いた事の無い言葉であり、何を知らせているのか分からない。
しかし、私に出て来た文字だから、私が考えるしかないだろう。
「長」は、人の髪の毛が長いと言うことを表しており、長老などの「オサ」という意味を表している。長老になるまで、年を重ねれば、二つの幸があると言う事なのであろうか。
「幸・コウ」は、手錠の形の象形文字で、「執・シツ」に対して、手錠がかかっていない状態、「自由」を意味している。
其れは、病気、権力、貧困、寒暑などから自由である事。
気に掛かる、災いが無い事が幸福であると言う意味である。
人間は、長生きをすれば、二つの自由が有る。
其の一つは、子供の時の自由だ。
子供の時は、衣食住は親に与えられ、自分で手に入れる努力を必要としないでも良い。疲れ切るまで遊んでも、何の責任も無いと言う自由である。
二つ目は、子育てを終わって、仕事も後継者に譲り、ゆっくりと余生を楽しむ事ができる自由である。
「福禄寿・ふくろくじゅ」の「寿」が、その意味で、寿命が長い事を意味している。
子供が存在し、寿命の長い老人が存在する社会、其れが理想の社会である。
どちらが欠けても、自然な状態ではない。
両方が、調和して営まれる社会。
其れをも、今朝伝えられて来た「長年二幸」は、意味しているのではないだろうか。
「幸・コウ・さいわい・さち・しあわせ」象形。
甲骨文でもわかるように、手かせの象形。執が、手かせにとらえられた人の象形であるのに対して、手かせだけの象形で、さいわいにも手かせにはめられるのを免れて、しあわせの意味を表す。
【字義】「@さいわい。さち。しあわせ。幸福。Aさいわいする。幸福をもたらす。さきわう。Bさいわいにして。運よく。ありがたいことに。Cかわいがる。いつくしむ。Dめぐみ。いつくしみ。Eこいねがう。希望する。Fみゆき。天子の外出。
漢語林
平成13年4月16日
礒邉自適
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