20年ほど前に「宿曜占法」(初版)に出会い、ずっと上住先生の宿曜占法シリーズを愛読かつ実践させていただいております。このような素晴らしいシリーズに巡り会うことができ、自分は幸運だと感じています。
宿曜占法シリーズの各本は、それぞれ味わいがあって実占に使える秘伝が各所に盛り込まれていると思います。我流の読み方かもしれませんが、以下、私の感想を述べさせていただきたいと思います。
1.宿曜占法 密教占星術
最初にこの本を手にしたときに、各宿に対する解説が他の宿曜関係の本に比べて充実していることに驚きました。芸能人などを登場させることなく上住先生が実際に鑑定された「宿」の特徴が生き生きと述べられており脚色のない凄みがあります。また、宿曜経だけでなく類経を加えた解説になっているので、相性などは「安・壊」の間柄でもうまくいく宿があったりして人間関係を杓子定規に判断することはできないことを学びました。本書には法華経に関する開運法が述べられ、私が法華経に触れるきっかけになりました。序章(四)「開運と法華経の不思議」は私の好きな章です。
2.宿曜占法U 密教の星占い
各宿の解説、人間関係がコンパクトにまとめられておりとても読みやすい本です。まとまりもさることながら、この本の重要な部分は、第二篇 宿曜占法の古典「類経」です。これまでに類経の邦訳はほとんど行われておらず、誰が読んでもわかりやすいまとまった形では本邦初公開の内容です。大学で教鞭をとられた上住先生ならではの仕事です。
類経は成立した時代背景により、平和期は人間の「善」にスポットがあてられ、動乱期は人間の「悪」にスポットがあてられています。これを熟読していくと各宿の裏と表がわかり、占いをする上で有用です。宿曜経は類経といわれるもののすべての要素を内包しており、穏やかで調和のとれた表現で各宿を見ているそうです。
3.宿曜と法華経 宿曜占法開運法
法華経による開運法が具体的に述べられており、開運書の決定版です。これほど実践的に法華経による開運法を述べられた本を私は見たことがありません。
「宿曜と法華経四、妙不可思議な力を持つ法華経」では法華経を信じる弁護士さんが自分の子供に姿を変えた観世音菩薩に助けられた逸話が紹介されています。また、「同五、ご先祖供養と開運」で上住先生は「最も大切な点は、自分の心の中を良く覗き込んで(懺悔)、常に貪欲、恨み、怒りなどがないかを調べ、それらを清浄にすることが真の先祖供養であり、それが開運につながる。」と述べられており、私は心の持ち方が非常に重要でこれが開運の根本であることを学びました。具体的な開運方法は、宿曜占法開運法の各宿の解説に丁寧に述べられています。
また、それぞれの宿にとって開運に必要な法華経三品の解説があります。これをじっくりと考えることで各宿への理解が一層深まります。
4.宿曜占法 人生喜怒哀楽
宿曜占法占例集で目からうろこが落ちる本です。上住先生の各宿に対する深い愛情が感じられます。本書を読み込むことによって宿曜占法による人物鑑定に深みを増すことができるのではないでしょうか。「占断のこつ」「各宿同士の人間関係を占う方法」「宿曜占法こぼれ話」では人物鑑定の重要ポイントが惜しみなく披露されています。(私はこの中の松・竹・梅の理論に感服しています)宿曜占法シリーズの読者だけでなくプロの術者の方々にも得るところは大きなものがあります。
5.宿曜占法で子供を育む
各宿の特性を生かしながら子供たちの才能を開花させようと試みた類まれな子育ての実践書です。本書は小・中学校教諭を勤められた萩原敬子先生、高校教諭の前田康晴先生が執筆されたものに上住先生が編著されたものです。(上住先生のお弟子さんはすごいですね。)各宿の最後に上住先生が「アドバイス」として宿曜占法の視点で子育てのポイントを述べられ締めくくりをしておられます。占いに関心のないお父さん、お母さん方にも是非、お読みいただきたい本です。
宿曜経関係の本はたくさん出版されています。残念なことは「宿」の名前を変えることでオリジナリティを出そうとしているものが少なからずあることです。私は各「宿」の性質をもっともっとじっくりと見つめ、核心を掴み取ることが大切なことだと思っています。
私は、これからも上住先生の宿曜占法シリーズを研究して豊かな人間関係を築いて行きたいと思っています。そして、法華経の開運法を実践してこの厳しい動乱期をこころ穏やかに渡って行きたいと思っています。最後に素晴らしいシリーズを世に出された上住先生に深く感謝申し上げます。
投稿者: 宿曜占法研究家 圓遊
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