お母さん
私は祖父を亡くしてから
あなたとの散歩の時には きまって車道側を歩くようになりました
怖かった
守らなければ あなたまで突然消えてしまいそうで
友人や恋人と歩くときも 同じ様にしました
怖くて仕方なかったから
他人の命にばかり気を使い
自分を疎かにしていたら
皆 どこかへ去っていきました
きっと
私の芯から焦げつく臭いがして
恐ろしくなって逃げたのでしょう
だから
お母さん
いつかあなたの笑顔が消える日まで
私は明るく 穏やかに
あなたを愛してゆきます
そして
明日消えるかもしれない
この命を
この私を
愛してゆきます