成り行きから料理番組をやることになった。
という話から脱線して「あがんにゃ」の話に終始した。
見せたのはヤモリの子供である。
大きさの比喩的表現ではない。
さて今日は脱線せずに進めたい。
脱線といえば「尼崎事故」から55日ぶりに運転が再開したようだ。
二度と起こしてはならない事故である。
尼崎といえば忘れられない思い出がある。ちょうどあの電車に乗っていたときの事だ。
電車は比較的混んでいたがおいらが座った席の隣には二人の小学生が座っていた。二人は真剣だった。
よしおくん「わたるくんのおかあちゃんは名前なんていうねん」
わたるくん「みつこやで」
よしおくん「ええなぁ ふつうのなまえで」
わたるくん「よしおくんのおかあちゃんはなんていうねん」
よしおくん「あきらや」
わたるくん「ええやんか べつに そんなんけっこうあるで」
よしおくん「でもな・・・」
わたるくん「なんや?」
よしおくん「おとうちゃんのなまえ きよみやで」
わたるくん「そら ちょっときついな」
車内は一瞬静まり返った。
どよめきのあと、車内が爆笑で埋まったとき、前にたってたおっさんが
最後に決めた。
おっさん「きみら そんなん気にしたらあかんでぇ、名前は大事にするも
んや わしの名前なんか まえ たつお やで」
まえ たつお
そんな名前ありか?
笑いをこらえても肩のふるえは止まらなかった。
鼻から漏れる息が凄い音になっていた。
ふごっ ふごっ ふっふっふっ
まえ たつお
涙が出て来た。
40年近く生きているが、あんなに笑いをこらえたのは最初で最後だ。

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