現在日曜日の朝に『ドランゴンボール改』というアニメが放送されている。
ご存知の通り『ドラゴンボールZ』の再編集バージョンなのだが、これが割と子供に好評なのだとか。
僕の姉の子供も見ているらしい。
やはり『ドラゴンボール』は後世に残していきたいものだ。
せっかくなので、今日は『ドラゴンボール』についてのifストーリーを僕なりに考えてみた。
なので、この作品を知らない人からすれば意味不明な内容になるかと思いますが、ご了承ください。
主人公悟空は、ナメック星におけるフリーザとの戦いの最中、親友のクリリンを殺された怒りからスーパーサイヤ人となる。
親友とは言っても、クリリンよりもヤムチャのほうが付き合いは長いのに、彼が心臓病の看病をしてくれたときは、礼すら言わないという薄情者の悟空である。
話は逸れたが、クリリンはフリーザ戦で初めて殺されるわけではない。
第二十二回天下一武道会の閉会後にも、クリリンは殺されている。
そう、ビッコロ大魔王の配下、タンバリンにである。
このとき悟空は我を忘れて「キントウン」でタンバリンを追う。
亀仙人が「待てい悟空! 命令じゃぞ!」とか言っていたが、それも無視。
結局、腹が減っていたからかなんか知らんが、タンバリンに撃退されて、クリリンの代役的ポジションになるヤジロベー(声も一緒)と出会うのだが・・・
この時点で、悟空が「俺は怒ったぞぉ!!!」と言ってスーパーサイヤ人になってしまったら、今後の展開はどうなるのだろうか?
当然、タンバリンに撃退されることはなく、悟空が逆に始末してしまう。
むしろ瞬殺かと思われる。
つまり、ヤジロベーに出会うことはない。
後々、大猿化したベジータのシッポを斬ってくれるという神技は期待できない。
なぜか自分の部下が死んだということが分かるらしいピッコロ大魔王は、すぐさま次の部下シンバルを悟空のもとへ送る。
もちろんスーパーサイヤ人の悟空は、それもあっさりと瞬殺。
ヤジロベーが食べるという、わけのわからん展開もない。
すると原作通り「あそこには何があるというのだ・・・!」とキレたピッコロ大魔王本人が登場する。
通常なら、ここで負けた悟空がヤジロベーの力を借りてカリン塔へ上り、超神水を飲んでパワーアップ、となるのだが、その必要もない。
スーパーサイヤ人の悟空が相手なのだから、やっぱり瞬殺されるのはピッコロ大魔王のほうである。
亀仙人やチャオズ、さらにはギラン選手やナム選手、アニメ版ではチャパ王や男狼なんかも殺されずに済む。
被害はクリリンのみで留まったのだ。
これは素晴らしい功績である。
ここで、当時の悟空がスーパーサイヤ人になるだけで、そこまで強くなるものかどうか、という検証を入れておこう。
ゲーム『スーパーサイヤ伝説』では、スーパーサイヤ人化すると、100万以上の戦闘力がプラスされる。
しかし、『ドラゴンボール大全集』には、通常値の50倍の戦闘力になると書かれている。
ラディッツ戦で、悟空が重い胴衣を脱いだときの戦闘力は416なので、仮にこの時点でもそうだとしよう。
(本来なら、超神水も飲んでいないし、神様の修行も受けていないので、もっと下だと思うが)
416×50で、スーパーサイヤ人化した悟空の戦闘力は「20800」という、実にブザマな数値となる。
地球に来たときのベジータ(戦闘力18000)より、多少上ということだ。
本筋に戻る。
ピッコロ大魔王を瞬殺して、平和は戻った。
クリリンを生き返らせるためにドラゴンボールを探していたブルマたちは、ある事実に気づく。
「ドラゴンボールねぇじゃん!」
おそらくピッコロ大魔王は、マジュニアを生み出す前に、悟空の「超かめはめ波」で消し飛ばされているだろうから、同時に神様も消えている。
かわいそうなミスターポポ。
神様が死ぬと、ドラゴンボールはなくなる。
悟空が神様の神殿に行くこともなく、ピッコロ大魔王の正体も不明なまま。
クリリンひとりの犠牲によって、とりあえず地球は守られた。
それから3年後の第二十三回天下一武道会。
ピッコロ大魔王の分身であるマジュニア選手がいない。
神様の変装であるシン選手もいない。
クリリンもいない。
優勝争いをするのは、タオパイパイと天津飯、悟空のみという実に面白くない大会となる。
そして、武道会会場が潰されることもなく、健全なまま悟空の優勝で終わるだろう。
一応、ここで悟空とチチは結婚することに。
それから5年後。
悟飯誕生。
カメハウスに悟飯を見せに行く悟空。
そこへ、ラディッツ登場。
通常なら悟飯が拉致されるのだが、もちろんスーパーサイヤ人になれる悟空は、そんなヘマをしない。
ラディッツ瞬殺。
ここで別の惑星にいるナッパの名言「ラディッツめ、死におった」が発せられるかどうかは、かなり怪しい。
ナッパとベジータは、地球にドラゴンボールがあるからやってくるのであって、そんなものがなくなってしまった地球に、わざわざ来るだろうか?
あれだけ「地球は辺境」とか言っていたんだから。
まあ、仮に来たとしても悟空一人で充分に始末可能。
きっとベジータを逃がすこともなく、消し去ってしまうだろう。
ヤムチャや天津飯も死ぬ必要はない。
よかったな。
本来なら、このときナッパがピッコロに向かって発した「あいつ、ナメック星人だぜ」のセリフで、殺されたピッコロたちを生き返らせるためにナメック星へ向かうことになるのだが、もちろんピッコロがいないので、ナッパはそんなこと言わない。
悟空たちはナメック星の存在すら知ることなく、平和な日常へと戻る。
フリーザもいちいち地球なんて相手にしないだろう。
平和が続いて2年後。
未来の世界から、3年後に現れる人造人間対策の糸口を見つけるために、青年トランクスがやってくる。
ここで最悪のインフレが起きてしまう。
トランクスは、フリーザやオヤジのコルド大王を瞬殺できるほどの戦闘力をもっている。
一方の悟空は、神様や界王様、さらには100倍重力の修行などをしていないので、独自の修行をしていたとしても、戦闘力は30000くらいじゃないかと思われる。
この程度では、ザーボンにすら勝てない。
異常にがっかりするトランクス。
「母さんはいつも言っていた。悟空さんさえいれば、人造人間なんて敵じゃないって・・・でも、あなたがそんなに強いとは思えない」
一応、心臓病の薬を渡して撤収するトランクス。
悟空は短期間でスーパーサイヤ人や、瞬間移動という能力を身につけてしまったために、心臓に負荷がかかって心臓病になるのだが、たぶんこの流れだと心臓病にはならない。
薬はいらない。
さて、3年後にドクターゲロの造った人造人間が登場する。
彼らはベジータ戦までの悟空のデータをもとに製造された。
ベジータ戦の時点でスーパーサイヤ人になれる悟空は、原作よりも圧倒的に強い。
つまり、ドクターゲロの人造人間もそれに合わせて造られる。
原作よりも、もっと強いヤツになる可能性がある。
きっとその人造人間によって、悟空は小指の先で始末されてしまうだろう。
ここで世界は終わる。
熱い展開として、現世に一日だけ戻れる日を、この日に設定していたクリリンが登場。
界王様の星で修行をつけてもらったので、多少は強いクリリン。
しかし、そんなものが通用するわけもなく「18号」によって瞬殺。
まあ、仮にドクターゲロの研究施設を破壊していたとしても、セルは来ちゃうし、そのあとには魔神ブウだって復活する。
むしろバビディにすら勝てない悟空。
青年トランクスがいた未来世界よりも、苛酷な世界が待っていることだろう。
つまり、タンバリンごときにクリリンが殺されたからといって、スーパーサイヤ人になってはいけないのである。
そのときは確かに多くの人を救えるが、最終的に地球は終末を迎える。
目先の平和を掴むことと、遥か先の平和を掴むことは、どちらがいい選択なのか。
それを教えてくれる教材、それが『ドラゴンボール』なのだ。
奥が深い。

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