スプリンターズステークス
明けない夜はない!上村涙の恩返し
04年、上村は原因不明の目の病、右目の飛蚊症に襲われた。
7ヶ月のブランク、手術は3度行ったが思うようにいかなかった。
手術が終わるたびに眼帯を取ると同時に視界が戻っていることを期待したが、
目の前はぼやけたままだった。このままでは騎手を続けることはできない。
引退も考えた。
「でもこのまま辞めるのかと思うと悔しくて」。
4度目の手術を決心。元通りになったわけではなかったが、それでも少しずつ、
ぼやけていた物が見て取れるようになっていくのがうれしかった。
ただ、復帰してから騎乗数が激減したり、以前のように乗れなくなった。
そこに橋口調教師が手を差し伸べた。
「ここまでやってこられたのも、橋口先生のおかげです。ずっと起用していただいたのが、今日につながりました。恩返しできてうれしいです。」
下馬するなりうるんだ目でトレーナーと抱き合った。
「やめなくてよかった」−。
最終レース後のパドックでのイベントを終えて、
ジョッキールームに帰る地下道でポツリとつぶやいた。
この日が63回目の誕生日だった橋口弘次郎調教師。
7度目のJRA・GT勝利は、最高のバースデープレゼントとなった。
(文・週間Gallop 10.12号より抜粋)
スリープレスナイトはこれでスプリント戦10戦9勝。
近親にヒシアマゾンやアドマイヤムーンがいる。
この日はメンバー中、断トツの好スタートを切り楽に好位へ。
勝負どころではキンシャサノキセキに寄せられたが物怖じせず。
追ってからも真っすぐしっかり伸びており、まさに横綱相撲といった印象。
今後は香港スプリントやドバイゴールデンシャヒーンを目標としているが、
日の丸を背負うスプリント女王として、堂々と送り出すことができるだろう。
2着の
キンシャサノキセキに関しては、力は出し切れたと見ている。
外枠でスムーズに運べたため、いつもよりは行きたがるそぶりを見せず、
4コーナーまでは本来の競馬ができていた。さすが中山が得意なだけはある。
ただ、GTにしてはペースが落ち着いたため、
「これから!」というときに勝ち馬に展開が向いてしまった。
ビービーガルダンの勢いは想像以上。
休養を挟んで3連勝。前走は敗れたものの、キンシャサに先着していた。
この馬は場所を問わずに力を発揮できるのが強み。相手なりに走る。
個人的にこういったタイプは好きやね。
今では十分計算できる馬に成長したが、GTでは力不足な感はある。
オープン〜重賞でコツコツ使いつつ、来年の秋に再度見直しが必要か。
ちなみに配当はもうちょっとつくかと思っていたが、3連複では一番人気;残念。
相変わらず出負けた
スズカフェニックス。
陣営が言うように、ここは叩き台のつもりで・・・。マイルCSで狙いたい。