池上彰氏著
「世界の裏事情」 を読みました。
著者はNHK記者として、首都圏向けのニュース番組のキャスターを5年間つとめた後、1994年から11年にわたり、NHK「週刊こどもニュース」のお父さん役として人気を博した。2005年3月にNHKを退社し、現在はフリージャーナリストとして多方面で活躍中。「ずばりわかる!ここが日本の問題点」 「そうだったのか!現代史」 「おしえて!ニュースの疑問点」 「ニッポン、ほんとに格差社会?」など著書多数。
初版は2005年12月ですが、2007年2月に文庫化にあたり、全面的に書き直したということです。世界情勢は生き物。今の時点で読んでみると、変ってしまっている事が少なくありません。
さすが、ファミリー向けの「週刊こどもニュース」を担当していただけあって、丁寧かつ分かり易い書き方で、眠くならずに読めた。
本書では、お母さん(44歳)、長女(15歳)、長男(12歳)の疑問に、お父さん(48歳)が答えるというスタイルで書かれている。
内容は、8大項目に分けられている。
1.「北朝鮮の核開発はどうなるのか」
●北朝鮮の核開発を本当に止めることはできるの? ●なぜこの六カ国で話し合っているの ●経済制裁はどれだけ実効性があるのか ●金正日体制が壊れる可能性は・・・ など13項目。
2.「「日本と中国」アジアのリーダーになるのはどちらか」
●中国の反日気運は、その後どうなったのか ●どこまで謝れば、中国は納得するのだろう・・・ ●日本はやがて中国に抜かれてしまうのか など7項目。
3.「政治と経済の衝突で「中国」はどう動くのか」
●中国国民の意識はどうなっていくのだろう ●アジアは日本と中国の争いになっていくの? ●台湾が中国に対抗する手段ってあるの? など8項目。
4.「「アメリカ」はなぜ自国の論理を押しつけるのか」
●ブッシュ政権は泥沼のイラクに有効な手を打てるのか ●アメリカは“いいこと”をしているつもりなのに・・・ ●なぜアメリカは「世界の警察官」になりたがるのか など10項目。
5.「“アメリカ対世界”の図式はどう変化するのか」
●なぜアメリカは「強くなければ」と考えるんだろう ●「テロとの戦い」は利益が大きいって本当? ●アメリカは都合のいいときだけ国連を利用する など6項目。
6.「「中東」にいつ平和は来るのか」
●イスラエルが国をつくって混乱が始まった ●自爆テロは、何が原因なの? ●エルサレムはどっちのものか など8項目。
7.「「ヨーロッパ連邦」は果たして誕生するのか」
●欧州連合から欧州連邦になる意味は? ●なぜイギリスはEUに冷淡なの? ●EUの拡大にロシアは警戒感を持つようになった など7項目。
8.「世界の中で「日本」が果たす役割は何か」
●日本はまだアジアのリーダーなのか ●アジアの覇権をめぐる日中の争い など3項目。