桐野夏生氏著
「残虐記」 を読みました。
「残虐記」は2004年に発表され、同年の柴田錬三郎賞を受賞した作品です。
不思議な、読み応えのある話でした。
谷崎潤一郎氏の同名小説にヒントを得たといいます。
また、新潟県柏崎市で起きた少女誘拐・監禁事件に触発された部分があるということです。
あの事件は、9歳の少女が誘拐・監禁されて9年後の2000年に発見・保護された事件でした。
この小説では設定やストーリーが大分違うので、全く別の話になっています。
この作品では、監禁した直接の犯人と同等に、いやそれ以上に隣室の“ヤタベさん”が重要なキーになります。それに、姿が見えない工場の社長夫婦も不気味です。
桐野夏生氏の筆力には、感心させられますが、映像化には難しい作品のような気がします。