2009/11/24

愛でもない青春でもない旅立たない  

愛でもない青春でもない旅立たない (講談社文庫)
前田 司郎
講談社
売り上げランキング: 150037


前田司郎という作家の「愛でもない青春でもない旅立たない」を読みました。
序盤から中盤にかけてはどう展開していくのかまったく読めない中、それでも言葉の妙技に魅せられて、ふわふわした夢の中にいるような心地で読んでいましたが、ラストがあまりにもあまりにも(二回言っちゃう)強烈すぎて、すべて読み終わった後に思わず「えーーーー!」と感嘆にも疑問にもつかない声をあげてしまっていました。

とにかくこんな小説には出会ったことがない。
意味不明なのかわかりやすいのか、それすらもわからない。
偶然のような気まぐれのような文章表現に翻弄されそして思いもよらなかった形で終わった物語に圧倒され、そのすごさを書き記しておかなくてはという気持ちにせきたてられて今この記事を書いてはいるのだけど、何から書いていいのやらわからない。

ただ一つだけ言えるのは、この物語の中にたびたび登場してくる「僕」の「夢」が物語全体に与える効用ははかりしれないと思う。
白昼夢のような夢は現実との明晰な境界線を持たず、むしろ現実よりも明晰に「僕」に迫ってくる。
いったいどこからが夢で、どこからが夢から覚めたあとの現実なのか、まったくわからない。
その心地よさと恐ろしさとが文字化されていないところでうまく演出されている作品だなぁと思った。

すごい、なんなんだこの人は。すごすぎる。

場合によっちゃ卑猥で俗っぽくなりかねない物語なのに、「夢」や「アート」、それからあんまり深く考えてないようで実はすごく練ってあるんだろう、類まれなる文章力のおかげで、幻想的(かといって非現実的ではない)、かつ個性的に仕上がっています。

タイトルにも心奪われましたが、内容もそこらの小説とは一線を画している作品だと思います。
ああまだショッキング。

◆私信◆
えみさんへ:やっと読み終えたよ!まだうまく感想言えないけど。
紹介してくれてありがとうございました♪



♪気まぐれ本日の一曲♪

BLOC PARTY - Like Eating Glass


私の中ではBLOC PARTYといったら「冬に聴く音楽」なんです。
たくましさと野性味が溢れつつもそれだけじゃない研ぎ澄まされた音楽。



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2009/11/25  8:12

投稿者:shinkao

>えみ
読んだのよー!
ありがとう、そう言ってもらえると拙いながらも感想書いた甲斐があるってもんです。
TOEICがんばってね〜!
またいつでもコメントしてね★

2009/11/24  18:23

投稿者:えみ

わぁ!読んだのね!
すごくぐっとくる感想だ〜。
そうそう!わたしもそう感じたの!
って何度も頷かされたよ。
というわけで、ほんとは落ち着いてパソコンからコメントをしたいところだけど
抑えきれずにケータイから☆
TOEIC終わって一息ついたら改めてコメントするかも!
空気人形についても!
ちなみにBLOC PARTYのその曲、わたしも好きー!

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