【K-T境界層】を見に行きました。(8/10の記録です)
・・・と友人に話したら「どこの教会?」と聞き返されましたが(笑)。
書いていたらレポートがやたら長くなったので、ここからは興味のある方だけどうぞ!
このタイトルで理解してくれたのは地球科学科の同期と先輩くらい?
簡単に言えば「恐竜が絶滅する原因になったといわれる6500万年前の小惑星衝突の痕跡」です。
ユカタン半島に直径10kmの巨大隕石が落ちた事が判っています。
詳しくは
ウィキペディアを(^_^;)・・・(←この想像図、とってもリアル!)
実は日本でも見つかっているのです。
世界中では20数箇所、アジアでは唯一のK-T境界層。
それがなんと十勝の浦幌町に!!
今までは立ち入り禁止の区域だったので一般の立ち入りは認められていなかったのですが、浦幌町博物館が見学会を企画したのを知って即申し込みました♪
案内してくれるのは足寄の動物化石博物館長。
実は足寄動物化石博物館と浦幌町博物館にも浦幌の境界層から切り出した実物?本物?を展示してあります。
集合は「らぽろ21」内の浦幌博物館。
帯広から約1時間かかります、遠いです。
初めて来ましたが、立派な建物ですね〜知らなかったなぁ。
バスをなんと3台も連ねての大バスツアー!
参加者が多かったのですねぇ・・・ま、士幌からも参加するくらいですから(^_^;)。
まずは約30分走って浦幌町の川流布(カワルップ)会館へ。
地図を見たらほとんど本別町との境界。
我が家からこっちのほうがずっと近いやん・・・戻ってきてしまいました(笑)。
川流布会館で澤村館長さんからの説明を聞きます。
配られたのが地史と英語の論文(^_^;)。
う〜ん、懐かしいけど英語の論文は目が拒否反応(笑)。
大学の時、散々読まされました(私の専攻は地質学)。
アジアでもK-T境界層が見つかったという論文でしたが、もともとは大学院生が有孔虫の分布(岩石の正確な相対的年代を知ることができる)を調べていて、このあたりに境界が存在する・・・ということから発見に繋がったそうです。
なので、よく言われているイリジウムが特に大量に含まれている・・・というわけではありません(ごく微量には含まれるそうですが、通常でも自然界に存在します)
有孔虫(ゆうこうちゅう)って何よ?と思われた方、メジャーなところで沖縄土産の星の砂、あれは有孔虫の一種ホシズナの殻です。
堆積して石灰岩の層を作ります。
・・・はともかく、バス大丈夫か?という林道をどんどん進んで現地へ到着。
長靴が必要なのは川の中だったからね〜
現地では澤村館長さんからの丁寧な説明&質疑応答。
わざわざ見に来た境界層はこちら!
縦に挟まる黒色チャートの層。厚さにして3〜10cm程度。
解りやすく線を引いてみました。
上下は灰色の同じチャート層。間に挟まれるのは黒色のK-T境界層(青いスケールの幅10cm)、白く囲んだのは白色の石灰岩層。
おそらくこの数センチの層は短期間数ヶ月〜2、3年程度に急激に堆積されたと考えられています。
有孔虫の分布から、向かって左側が第3紀(新しい層)、右側が白亜紀(古い層)ということが分っています。
白亜紀は多くの恐竜が見つかっていることで有名ですよね〜、まぁこの境界を境に恐竜が絶滅したとか考えるだけでも楽しそう(実際はまぁもうちょっと生き延びていたり、その前から絶滅の兆候はあったりしたのだけれど)。
ね、なかなかロマンを感じるでしょ(笑)。
夢とロマン、理科にはこれがないとね〜(爆)。
そうそう、質疑応答の中で「なんで地層が横向きになってるの?」というごく一般的な疑問がありましたが、それもごもっとも!
実際堆積された環境は海深〜くの波もない環境で、静か〜に降り積もり、その後6,500万年の間に隆起や沈降を繰り返し、たまたまこの部分がたまたま浦幌に露頭として現れたという何億分の1の奇跡的状況です。
おそらく全世界に降り積もっただろう黒色の灰?(か何か分らないけど)が世界で20数箇所しかまだ発見されていない訳もそこにあります。

写真は茂川流布(モカワルップ)川と言います。
川を挟んで左右に露頭がありましたが、向かって左側はサンプリングして削り取ったので現在は川の下しか見えなくなり、右側の露頭を観察しました。
そんなものをわざわざ山奥まで見に行き、勝手にワクワクした1日でした。
帰りに浦幌炭鉱跡地も見に行きましたが、その報告は長くなりすぎたのでまた今度!
※ 見に行ったのは夏休み真っ只中の8月10日(日)です。
記事にするのが遅れました。
ぼちぼちまた仕事が忙しくなり、更新が滞りそうです・・・m(__)m